Wordのフォント選び「MSゴシックとMS明朝」の使い分け方、標準フォントについて
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
報告書、資料集、論文集など、文字中心の冊子制作は、Wordで作成し、PDFで書き出したデータを印刷会社に入稿する方法が多いです。
他にも教材テキスト、文集、追悼集、小説などWordでデータ作成を完了する冊子は、シンプルなレイアウト、組版で整然と読みやすいデザインが求められます。
中でも、フォント(書体)は読みやすさ、わかりやすさを左右する重要な要素のひとつです。
今回は、Wordを使った冊子のデータ作成で使用するフォントについて、標準フォントの種類、利便性を取り上げます。
Word以外のデータ作成ソフトには、AdobeのInDesignがあります。
デザインにこだわりたい冊子や書籍、商業向けのDTPデザインにはInDesignで細かい書式や組版を設定したり、装飾をつけたりして本格的な原稿データを作りますが、文章をすっきりと読みやすく見せるなら、Wordでも十分見栄えの良いレイアウトが可能です。
目次
Windowsの標準フォント MS明朝とMSゴシック
Wordで原稿データを作る際、まず選択するのがフォントの種類です。
論文や報告書、文集など、あらゆる文書で最も使われているのは、MS明朝です。Windowsに初期から搭載されている、日本語の標準フォントです。
イシダ印刷のWord冊子用テンプレートもMS明朝を基本に作られています。
同じWindowsの標準フォントに、MSゴシックがあります。
こちらも冊子のフォントに使用されます。MS明朝を基本フォントにして、見出しをMSゴシックにすると、テンポよく読みやすい体裁にできます。本文が明朝体、見出しがゴシック体は多くの本、冊子で見られるポピュラーな体裁です。
MSゴシックとMSPゴシックの違い 「P」の意味
Windowsの標準フォントには、MSゴシックとMS Pゴシック、MS明朝とMS P明朝とよく似た名前のフォントがあります。
この「P」はProportionalの頭文字で、MS Pゴシック、MS P明朝などPのついたフォントはプロポーショナルフォントと言い、文字の幅、字間が調整されたフォントです。「P」のないMSゴシック、MS明朝は等幅フォントで、同じ幅で表示され、原稿用紙のマス目のように均一に文字が並びます。
文章にはプロポーショナルフォント、表内文字の金額や数値は等幅フォントの方が見やすいでしょう。
標準フォントとは? WindowsとMac
フォントには、パソコンに最初からインストールされているもの、アプリケーションソフトに付属しているもの、フォント会社から購入するものがあります。
「標準フォント」は、パソコンに最初から入っていて、市販されているフォントやソフトを購入しなくても使えるフォントです。
Windowsパソコンに入っている標準フォントは、「MSゴシック」「MS明朝」「MSPゴシック」「MSP明朝」などです。そのほか英文フォントも何種類か使えます。OSのバージョンによって、インストールされているフォントの数、種類は違います。
Windows 10 にインストールされている標準フォント(日本語フォント、欧文フォント)
Windows10の日本語フォントは次の通りです。
- MS P ゴシック
- MS ゴシック
- MS P 明朝
- MS 明朝
- MS UI Gothic
- メイリオ
- Meiryo UI
- 游ゴシック
- 游明朝
- Yu Gothic UI
- UDデジタル教科書体
- BIZ UDゴシック
- BIZ UDPゴシック
- BIZ UD明朝
- BIZ UDP明朝
Windows標準フォントのMS明朝とMSゴシックは、WordやPowerPointなどのMicrosoftのOfficeソフトをインストールすると、Macでも自動的に使えるようになるので、多くの場面で使われています。
macOS Sierra の標準フォント(日本語フォント、欧文フォント)
mac OSはインストールされているフォントの数が多く、日本語フォントもヒラギノ明朝、ヒラギノ角ゴシック、游明朝体、游ゴシック体、凸版文久明朝、游教科書体などデザイン性の高い美しい書体が標準フォントに採用されています。
Macで使えてもWindowsで使えないフォントが多々あります。MacユーザーとWindowsユーザーが共同執筆する場合は、データ共有の際のフォント選び、データ形式に気をつけましょう。
標準フォントを使ってデータ作成するメリット
あるフォントを使って作成されたデータを、別のフォントに置き換えて表示すると、レイアウトがずれたり改行がずれたりして、ページ数まで変わってしまうおそれがあります。
多くの人が分担して原稿を書く論文集、追悼集、文集、同人誌などの原稿データを寄稿する冊子制作には、誰でも使える標準フォントを共通のルールに設定した方が、データ管理が楽です。
参考記事:
教科書に適したフォント|学校や学習塾のテキストなど教材印刷の書体選び
印刷して読みやすいフォントサイズ【本・冊子・テキストの文字設定】
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