PP加工の自作【表紙カバーがない本の場合】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
本の表紙にPP加工をする前に
今回は、表紙カバーがない本の表紙を保護する方法をご紹介します。
表紙カバーがある本は前回のPP加工の自作【表紙カバーがある本の場合】をご覧ください。前回はPP加工「風」のやり方でしたが、今回は「PP加工」です。一度貼り付けてしまうと復元できませんので、はじめは失敗してもよい本を用意してください。
目的
- カバーのない本の表紙保護
- 読書時のすべり防止
用意するもの
- 接着剤付き透明コートフィルム「ピッチン」
- カッターナイフ
- カッティングマット
- 定規
- 油性ペン
コートフィルムは大型文具店、通販サイトなどで購入することができます。
今回は、埼玉福祉会「ピッチン」幅35cm、厚さ0.07mmを使用しました。ピッチンはこまかなシボのあるコートフィルムです。手によくなじみ、持ちやすいのが特徴です。
それでは、始めましょう。
手順① コートフィルムを本のサイズより大きく切る
コートフィルム「ピッチン」を本よりも大きいサイズで四方を切ります。
【ポイント】油性ペンでマークする
コートフィルム「ピッチン」の方眼に、本のサイズを油性ペンでマークしておくと、手順②で貼るときの目安になります。
手順② 表1からPP加工を始める
表1(表の表紙)からコートフィルム「ピッチン」を貼り付けていきます。
定規で空気を抜きながらゆっくり貼りましょう。このとき、すこしくらい気泡が残っても、なじむうちに消えますのであまり気にする必要はありません。
【ポイント】油性ペンのマークを参考に貼る
貼り付け位置は油性ペンで引いたマークを参考にします。
また、角をすこし貼り付けておくと、位置決めがスムーズになります。このあと片手でコートフィルム「ピッチン」を剥がしながら、もう片方の手で定規をすべらすように貼っていきます。
手順③ 表2へのコートフィルムを折り込む
表1を貼ったらひっくり返します。背表紙はまだ貼らないでください。
ここでカッターナイフでコートフィルム「ピッチン」を下の画像のようにカットします。
このあと表2(表1の裏面)に折り込んで処理します。
ここでは天地部分を先に折り込みました。
手順④ 背表紙と表4にコートフィルムを貼る
背表紙を貼るときは定規ではなく、手でおこなってください。
表4(裏表紙)も定規を使ってゆっくり貼ります。
このあと、手順③と同様にして、表3(表4の裏面)へ折り込んでください。
【ポイント】ノド部分にすきまを作る
フィルムをカットするときはノド部分にすきまを作っておくと、折り込み処理がきれいに行えます。
手順⑤ 背表紙まわりのコートフィルムをカットする
背表紙を下にしてコートフィルム「ピッチン」をカットします。
フィルムが余らないように本のサイズぴったりに切りましょう。
完成!
完成しました。
お持ちの本の表紙をPP加工したい方は、いちど試してみてはいかがでしょうか。
ただし、いったん貼ったら剥がせませんので作業は慎重におこなってください。
イシダ印刷の冊子印刷でもオプション加工で表紙のPP加工を承っております。ご注文フォームからご選択いただけます。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
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