PP加工の自作【表紙カバーがある本の場合】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
書籍や市販ブックカバーの困ったところ
本好きにとって困るのは、
- 表紙、カバー、帯が傷んでいくこと
- 読書中、カバーがずれて読みにくい
という問題です。
とくにPP加工のされていない本の場合、手にする機会が多いものほど傷んでしまいますし、カバーずれは読書のストレスになります。
書店の本や市販ブックカバーのデメリット
傷みやカバーずれには紙や布製のブックカバーで対応するのが一般的ですが、以下のようなデメリットがあります。
- 紙製カバーはすべる
- 紙製カバーは音がうるさい
- 布製カバーは付けていると読みにくい
- どちらも表紙のデザインが見えなくなる(見えなくていい本もありますが)
そこでこの記事では、これらのデメリットを克服する表紙カバーをPP加工風にする方法をご紹介します。「PP加工風」ではない、コートフィルムを使った「PP加工」の自作はPP加工の自作【表紙カバーがない本の場合】をご覧ください。
本格的な印刷製本での表紙PP加工は印刷会社やネット印刷にご依頼ください。イシダ印刷でも承っております。
表紙カバーをPP加工風にする方法
では、お手持ちの本の表紙カバーをPP加工をしたようにする方法を①~③の手順でお伝えします。
目的
- 表紙カバー、帯を保護すること
- カバーがずれないようにすること
用意するもの
- 表紙カバーのある本
- OPPフィルム
- カッターナイフ
- カッティングマット
- セロハンテープ
OPPフィルムは大型文具店、通販サイトなどで購入することができます。
今回は、フジパック「OPPロールフィルム」幅50mm、厚さ40ミクロンを使用しました。
手順① 表紙カバーのサイズにOPPフィルムをカットする
カバーを包めるサイズでカットしてください。少し余裕をもって切っておくと作業が楽になります。
また、OPPフィルムはカッターナイフではなく、ハサミを開いてスライドさせる方が綺麗に切れます。
手順② 表紙カバーをOPPフィルムで包んでセロハンテープでとめる
OPPフィルムをセロハンテープでとめます。
このとき、カバーに折れのある部分(3箇所)にテープを貼ると仕上がりが綺麗になります。
また、きつく巻きすぎないように注意してください(理由は手順③で述べます)。
【ポイント】天地に折り目をつけておく
OPPフィルムの折り返した辺(本の天地部分)に折り目をつけておくと、本に装着した際のゴワゴワ感がなくなります。カッティングマットはこのときの下敷きに使います。
ここまでで、とりあえず「カバーを保護する」という目標は達成しています。
しかし「カバーずれ」の問題は解決していません。そこで、手順③でOPPフィルム装着済みの表紙カバーを、書籍本体と一体化させます。
手順③ 表紙カバーと書籍本体を一体化させる
「表紙カバーとOPPフィルムのすきま」に表紙を入れこみます。
本の表紙と表紙カバーを傷めないように慎重に装着していきましょう。
手順②の作業で、OPPフィルムをきつく巻いてしまうと(表紙カバーとOPPフィルムのすきまに)表紙が入らなくなりますので、きつくて装着できない場合は手順②に戻ってやり直してください。
完成!
表紙カバーを保護し、水や汚れにも強く、カバーがずれない本ができました。
貼り付けていないので、不要になったら取り外すこともできます。本の傷みにお悩みの方はいちど試されてはいかがでしょうか。
次回は【表紙カバーがない本】の対策をご紹介します。
ほか、透明ビニールテープを使った「超かんたん」な方法を紹介したPP加工の自作【超かんたん編】もあります。(復元できない&見た目はあまりよろしくないのが難点ですが…)
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