PP加工の撥水性、指紋の付きやすさ、汚れやすさ【特性まとめ】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
イシダ印刷では、オプション加工の「PP加工」に対応しております。
表紙にPP(ポリプロピレンフィルム)加工をほどこした場合と、そうでない場合の外観上の違いに関してはPP加工についてをご覧いただくとして、ここではその実用性について考えてみたいと思います。
目次
PP加工の撥水性
はじめに注意していただきたいのは、PP加工とは表紙に耐水性・防水性を与えるものではないということです。
PPを貼るのは表紙の片面(表1と表4)だけになりますので、PP加工をした表紙が水に浸かると用紙とフィルムの間から水が浸透してしまいます。
PP加工をした面には撥水性がつきます。
表面に少々の水滴がかかっても、すぐに拭ってしまえば用紙に浸透することはありません。
汚れなどが付着した場合でも、表紙を傷めずにきれいに拭き取ることができるので、持ちあるく本であれば、これほどありがたい特性はないと言えるのではないでしょうか。
指紋の付きやすさ(PPクリアとPPマットの違い)
表紙にPPを貼っている本は、貼っていない本よりも持ちやすいというメリットがあります。
ポリプロピレンフィルムがコーティングされた紙面は、紙そのものよりも滑りにくくなるからです。
クリアPPの耐指紋性
クリアPPの特性は、ぴたっと手に吸着して滑りにくいが、光沢のある表面は指紋が付きやすい。
マットPPの耐指紋性
マットPPはさらさらとした手触りで、クリアPPよりは滑りやすいが非PPよりは滑らない。光沢はなく指紋が付きにくい。
クリアPPとマットPP、どちらを選ぶ?
実用性からいうと、クリアPPとマットPPには(耐指紋性以外では)あまり大きな違いはないように思えます。
しかし、それぞれの見た目の印象はかなり異なるため、どちらかを選択する際は外観で判断するのが一般的です。
PP加工の実用性まとめ
PP加工の特性をまとめて比較すると、だいたい以下のような差になります。
PPを貼る用紙の種類によっても変化しますので、おおよその目安とお考えください。
PP加工の特性 | クリアPP、マットPP、紙の比較 |
---|---|
撥水性 | クリアPP > マットPP >>>> 紙のみ |
防汚性 | クリアPP >>> マットPP >> 紙のみ |
滑りにくさ | クリアPP >> マットPP >>> 紙のみ |
耐指紋性 | マットPP >> 紙のみ >>>>> クリアPP |
表紙にPP加工をほどこすと、表紙デザインの色味がわずかに変化する場合がございますので、気になる方はお問い合わせください。
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