誰にでも「人生のテーマ」は見つかります ― はじめての自分史 作り方ガイド(2)
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
前回の自分史づくりは未来を輝かせる ― はじめての自分史 作り方ガイド(1)に引き続き、「自分史」についてです。
今回は「自分史」をつくりたい方が、まずどんなことを準備したらよいのか、一緒に考えていきたいと思います。
ものづくりをするのに必要なのは「コンセプト」といわれます。
「コンセプト」というのは、日本語でいえば「概念」という意味。
つまり基本となるテーマです。
まず、この「テーマ」を決めることが重要なのです。
そこで皆さまに質問です。
自分の人生を貫く「テーマ」はなんですか?
すぐに答えられる人も、考え込んでしまう人もいることでしょう。
幼い頃から野球が好きで、小学生では少年野球チームに入り、中高生では野球部で汗を流し、現在も社会人野球を続けている。
まさに「野球が人生」「野球あっての自分」。
そういえる方にとってはテーマを見つけることはたやすいことかもしれませんね。
しかしもちろんそんな人ばかりではありません。
平凡な人生なんてない! 人生は壮大なドラマです。
「私の人生なんて平凡そのもの」「趣味もないサラリーマンです」
なんておっしゃる方もいるかもしれません。
いえいえ、そんな方にこそ「自分史」をおすすめしたいのです。
「自分史」は自分におこったできごとを振り返ると同時に、自分の人生その時々において「考えていたこと」を盛り込むことが大切だと考えます。人は時とともに変化するもの。なにも外見だけではない、精神的な成長こそ人生の醍醐味ではありませんか。
ですから際立った趣味や目立った活動をしていなくても、どんな人にでも「その人しか経験できなかった人生」と「思い」があるはずです。それらを綴ることは、どんな歴史上の有名人や偉人の伝記にも負けない壮大なドラマが存在すると思うのです。
「若気の至り」なんて言葉をよく耳にします。
若さにまかせて無分別な行いをしてしまうこと。
どちらかというとネガティブな意味で使われることが多いかもしれません。
しかし、若いからこそ、年齢を重ねてからでは考えられないような、情熱的だけどちょっと滑稽な行動や考えは、あとから振り返ると愛おしいと思いませんか?
もう決して戻れないあの頃。
その空気感までも「自分史」の中に閉じ込めて、形にして残しておく。
きっと後々読み返すたびに「書いておいてよかった」と思えるのではないでしょうか。
いよいよ次回からは「自分史」づくりの作業を具体的にすすめていく方法をお伝えしていきます。
「自分年表」は人生をつくること ― はじめての自分史 作り方ガイド(3)
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