誌面デザインのフォント講座 その1【フォント基礎用語】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
学会誌や会議資料、小説など、文字が中心となる冊子を作る場合、きちんと考えなければいけないのが文字の大きさや書体です。
読みにくい大きさ、書体の文字がずらずらと続くと、どんなに良い文章でもなかなか頭に入ってきません。
ここではDTP(デスクトップパブリッシング)デザインにおける文字の基本的な扱い方を見ていきます。
illustratorやInDsignを使う人にとっては勿論必須の知識ですし、word等のoffice系ソフトを使う方も基本を押さえておくときれいな冊子が作れます。
フォントの基本的な作り
wordやillustratorで使われる「MSゴシック」「MS明朝」「小塚ゴシック」「小塚明朝」等のDTP書体(ウェブページやパソコンのデスクトップ画面に表示されている様々な書体も同じです)は、基本的に全角和文が同じ形の正方形にきれいに収まるようにデザインされています。
この正方形を「仮想ボディ」といいます。
かな文字は並べた時のバランスによって多少調整してありますが、基本的に同じ形の正方形が並んでいることによって、一行がきれいな直線になって見えるのです。
文字の大きさのことはエディトリアルデザインの世界では「文字天地」と言い、文字の「高さ」で表現します。
ptという単位について
文字の大きさを表現する単位は主に「pt(ポイント)」「級(キュー)」「mm(ミリメートル)」の3つがあります。
最も広く使われている単位は「pt(ポイント)」で、wordの初期設定でも文字の大きさは「pt」で表現されています。
現在のDTPのソフトウェアの世界では、1pt = 1/72inchが一般的です。
1inch = 25.4mm なので、
1ptは25.4/72 mm、すなわち約0.352mmくらいです。
しかし、ポイントは複数の地域や時代に様々なシステムで使われ出したため、同じ1ptでも微妙に大きさが違うこともあるのです。
例えば、ヨーロッパで使われているディドー・ポイントは 1pt が約0.376mmです。
アメリカンポイントは1ptが約0.351mm。僅かな違いなので肉眼ではほとんどわかりませんが、外国のソフトで作られたデータを扱う時は注意が必要です。
日本国内では全て1pt = 1/72inchと考えて問題ありません。
DTPの世界では、印刷に適した一番小さい文字は6ptとされています。これ以上小さくなると、細かい漢字の細部が印刷で再現されなかったり、肉眼で見えなかったりするので注意しましょう。
一般的な本文の文字サイズは8pt~11ptくらいがいいでしょう。
誌面デザインのフォント講座
全4回。
フォントの基礎、書体や書式によって読者に与える印象、本や冊子の種類によって向き不向きがあるフォントなどを紹介しています。(この記事は1回目)
誌面デザインのフォント講座 その3【ゴシック体と明朝体の使い分け】
誌面デザインのフォント講座 その4【タイトル向き、本文向きのフォント】
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