見開きのノドとは?ノドの詰まりを回避するデータ作成方法
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
見開きの真ん中、冊子を綴じた部分を「ノド」と言います。反対に、開いている方が「小口」で、ノドと小口に適切な余白がとられているかどうかで、冊子の読みやすさは大きく変わります。テキストは四方10mm以上の余白をとった場所に配置することを推奨しています。
また、無線綴じの場合「ノド」が数ミリ見えなくなるので、見開きで配置した写真やイラストがズレたように見えてしまいます。
無線綴じの「ノド」の状態はどうなっている?
無線綴じとは紙を束ねて、背表紙部分と糊で圧着した製本方法です。仕上がりはきれいな直方体で、真っ平らな背表紙が出来るのが特徴的です。紙を二つ折りにして針金で綴じる「中綴じ」とは違って、数百ページの大量ページが綴じられます。丈夫で便利で安価なので、文庫本、雑誌、専門書など、あらゆる冊子で使われている製本方法です。
無線綴じで一番気にしなければいけないのが、点線で示した「ノド」の部分です。構造上、完全に開ききることができないので、どんなに少ないページ数でもノドの部分は3ミリ程度見えなくなります。
ページ数によって変わる?
ページ数が多ければ多いほど、ノドの飲み込みは大きくなると考えていいでしょう。ノドの付近の印刷が見えにくくなることを、「ノドが詰まる」と言います。ただし、まったく見えなくなるわけではなく、中央に向かって狭まっていく見え方です。
糊の厚みや、紙の厚みと柔らかさによって紙の開き具合が違います。
ノドに画像を配置するとどうなる?
写真や絵、図などを見開きに大きく配置すると、中心部が詰まってしまいます。正円や三角などの図形は、中心が詰まることで本来の形が分かりにくくなってしまうので注意が必要です。ノド付近には、人の顔や重要なモチーフは置かないことをおすすめします。
しかし、中心部に重要なモチーフが置いてある構図は、求心力が高く力強いので、どうしてもそのレイアウトにしたいということがあるでしょう。
見開きの中心に画像や図を配置したい場合は、入稿データを工夫する必要があります。
ノドの詰まりを回避する方法
ノドの詰まりを回避するために、ノド付近の画像を3~5ミリ外側にはけて配置します。
本来一つの画像や図を、トリミングをして二つに分け、右ページは右側に、左ページは左側にずらして配置します。
すると、中心部がノドに飲み込まれて、自然な形に見えるようになります。
それでも文字や顔など、人が注視しやすいモチーフは少しのズレでも違和感につながります。
文字や顔は、ノドから最低でも10mm離れたところに配置するといいでしょう。
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