製本方法に迷ったら無線綴じがいい理由、表紙カバーは付けた方がいい?
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
製本方法を選ぶポイント
本(冊子)にどの製本方法がよいかは、その内容や目的、ページ数によって決まってきます。
これらの要素はそのまま読書体験に結びつき、内容の評価にも関わってきますので本づくりにおいて無視することはできません。
使用目的を考えずに作られた本は、読み手を疲れさせ、敬遠されてしまいます。
本はだれかに使われる(読まれる)ためにあるものですから、ネット印刷や印刷会社に印刷製本を注文するまえに、可読性についてしっかりと考えておきたいところです。
迷ったときは「無線綴じ」
無線綴じというのは、だいたいの状況に対応できる万能選手で、イシダ印刷では4ページの薄い冊子から800ページの大著まで対応することができます。
この対応力が無線綴じの選ばれやすさの理由の一つですが、メリットはそれだけではありません。
ふつう無線綴じには向いていないとされている楽譜や写真集、画集であっても、デメリットよりはメリットのほうが大きいのです。
演奏を目的とした数ページ程度の楽譜などは中綴じをおすすめします。
無線綴じは、ページを開いたまま自立しづらいため譜面台に安定して置くことができません。
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無線綴じのメリット
無線綴じのメリットは、なんといっても手に持ちやすく、ゆえに読みやすいことがもっとも広く親しまれている理由ではないでしょうか。
ところで、書店に流通している無線綴じの書籍には表紙カバーの付いているものが一般的ですが、持ちやすさの観点からいえば、じつは表紙カバーはないほうがよいのです(*個人的な見解です)。
表紙カバーは付けるべき?
無線綴じ製本の「表紙」とは、本文の束をくるんで糊で綴じられている紙を指し、「表紙カバー」とはその上から本に巻かれている紙を指します。
イシダ印刷の無線綴じ製本でも、表紙カバー(ブックカバー)と帯をオプションで追加した本をおつくりいただけます。
無線綴じの本に表紙カバーが付いていると、本体が保護され、本格的で見栄えも良い一方、読んでいてとにかく本そのものが滑ることがデメリットといえます。
かといって、カバーを外すと表紙デザインがそっけないこと。
日本で出版されているほとんどの本がこの欠点(つまり表紙カバー)を持っています。
机の上にひらいて読むばかりが読書ではなく、わたしたちは寝ころびながら読むこともあれば便座にすわって読むこともあるし、お風呂にだって持ちこんでもいいわけです。
また、そっけない表紙というのはカバーを外して読まれることを想定していないデザイン・紙質が多く、読むたのしみを奪いこそすれ、与えてくれることはありません。表紙カバーが可読性をいちじるしく阻害するのは本としての目的を見失っているといってよく(*個人的な見解です)、本の著者にとっても残念なことでしょう。
出版経験はあるが、これまでの本に満足できなかった方、いちど本を作ってみたいけど製本方法で迷っているという方は、ぜひ「表紙カバーのない無線綴じ」をお試しください。
印刷製本の費用を安く抑えることができ、比較的短納期で仕上げることが可能です。
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