製本方法とページ数から考える適切なノドの広さ
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
「ノド」とは、本を開いた際の内側の折り目にあたる部分で、ページとページがつながっている背中側の余白を指します。製本の際、このノド部分は重要な役割を果たし、特に本の開きやすさや見栄えに大きく影響します。ページ数が多いほどノドの部分は開きにくくなり、文字や図版が見えにくくなることがあるため、ノドの余白を適切に設定することが不可欠です。
ノドの広さは製本方法によって変わる
ノドの余白設定は、使用する製本方法によって異なります。
無線綴じの場合
無線綴じは、本文を束ねて背を接着剤で留める製本方法です。ページ数の多い書籍や雑誌で使用される製本です。接着剤でページとページが固まっているため、ノド側は数ミリ見えなくなります。ページ数が多ければ多いいほどノドの余白が隠れやすくなります。
そのため、特にページ数が多い本では、ノド部分に20mm以上の余白を確保することが推奨されます。
100ページを超えるような本の場合は、25mm程度のノドを見込むのが一般的です。
中綴じの場合
中綴じは見開きの紙を二つ折りにして、ページの真ん中をホチキスで留める製本方法です。ノドが開きやすく、ページ数が少ない場合はノドがほとんど隠れないため、余白は10mmほどに抑えても読めます。しかし、中綴じであってもページ数が増えるとノドが隠れやすくなるため、その際は少し広めに余白を取る必要があります。
ノドの広さはページ数によって変わる
ノドの広さはページ数によって変える必要があります。特に小説や論文集のように、文字を中心とした書籍では、ノドの余白が読みやすさに直結します。文字がぎっしり詰まったレイアウトでノドの余白が不十分だと、ページの内側に配置された文字が隠れてしまい、読みにくくなる可能性があります。
一般的に、文字中心の書籍では15mm~25mmのノドの余白を設けることが推奨されています。具体的には、ページ数に応じて次のように調整します。
- 16ページ程度の薄い冊子:15mm
- 50ページ程度の中規模冊子:20mm
- 100ページ以上の大部冊子:25mm
また、ノドだけでなく、天地(上下)や小口(外側)の余白も同様に考慮すべきです。文字中心の書籍では、上下左右のバランスが読者に与える印象に直結します。狭すぎると圧迫感があり、広すぎると間延びした印象になるため、天地と小口の余白も10mm以上を目安に設定し、全体的に調和の取れたデザインにすることが求められます。
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