製本オペレーターと印刷オペレーターの資質の違いをMBTIのタイプから考える
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
前々回と前回ではMBTIのタイプから出発して、印刷と製本のオペレーターに求められる資質を考えました。
今回はその違いについて、とくにJ(判断)とP(知覚)の心的機能に注目し、ふたつの仕事に向いている人物像をイメージしやすくしたいと思います。
印刷の仕事に向いているMBTIのタイプ【印刷オペレーター編】
印刷の仕事に向いているMBTIのタイプ【製本オペレーター編】
どちらの仕事も教科書的な知識だけではなく、ながい経験が必要となります。
自分のMBTIを知り、そのタイプに向いている職業に就くことで、仕事とのミスマッチを防ぐことができるでしょう。
※ 「」内は『MBTI®︎へのいざない〜ユングの「タイプ論」の日常への応用』からの引用ですが、記事にしやすい部分のみ意図的に抜粋しております
目次
MBTIで考える印刷製本の仕事に向いている人物像
MBTIの指標 | 機能 |
---|---|
エネルギーの方向 | (E)外向型 (I)内向型 |
ものの見方 | (S)感覚型 (N)直観型 |
判断の仕方 | (T)思考型 (F)感情型 |
外界への接し方 | (J)判断型 (P)知覚型 |
製本オペレーターはISTJ、印刷オペレーターはISTPと、両オペレーターのタイプはI、S、Tまでは同じでした。
つまり、ともに内向型(I)であり、感覚的にものごとを捉え(S)、かつ論理的な判断を好む(T)ということになります。
外向と内向について
ここではこれらの諸機能について考えることはしませんが、外向と内向という用語は日常的な用法とはすこし異なっていますのでご注意ください。
ふつう「外向的」という言葉には活発なイメージ、「内向的」には内気なイメージが持たれていますが、MBTIでは(人間が活動するにあたっての)エネルギーの源をみずからの外側に求めているか(外向)、みずからの内側に求めているか(内向)という意味合いで用いられています。
感覚型と直観型
感覚型(S)とは「具体的な事実から情報を集める」機能であり、直観型(N)とは抽象的なイメージを関連づけて包括的に情報を集める機能とされています。
ものごとに対し、現実的な捉え方を指向するのが感覚型で、抽象的な捉え方を指向するのが直観型ということになります。それでは両オペレーターの違いを見ていきましょう。
ISTJ(管理者)製本オペレーター
外界に対して判断的態度(Judgement)を指向するJ型は、「ものごとを決めようとしたり、体系立てようとしたり、また順を追って話をする」傾向があり、また、「締め切りよりも前に余裕をもって仕事を仕上げることに満足を覚えやすい」「仕事を仕上げるための優先順位を設ける」ことを重要視するとされています。
これは注文状況の全体を管理しなければならない製本オペレーターになくてはならない資質です。
ISTP(巨匠型)印刷オペレーター
一方、外界に対して知覚的態度(Perception)を指向するP型は、「その場その場に対応」し、「枠をもたずに臨機応変」であるとされ、「新しい情報に対して門戸を開きつづけ、ものごとの流れに合わせる」「流れにまかせることが最も良い結果を導き出すということに自信をもっている」傾向があるようです。
印刷オペレーターの仕事は、印刷機の(その日の)調子に合わせて進めなければならないため、厳密すぎないこと、臨機応変な対応力が求められるのです。
MBTIで職業は決められる?
もちろん上記のタイプではなくとも、その仕事に向いていないわけではありません。
特定のタイプと職業を結びつけても、MBTIでは診断の時期により結果が異なることもあり、逆に職業のほうに自分の性質が合っていく場合もあると思います。
MTBI診断の目的は、自分を客観的に見つめ、人間のパーソナリティの多様性を認め合うことにあります。
以上のことを踏まえたうえで、職業選択の参考に、いちどご自分のMTBIを調べてみてはいかがでしょうか。
イシダ印刷では採用面接やその他の場面において、MTBIのタイプを訊くことはしておりません。
気になる方はご自分でタイプを調べ、職業選択や人間関係、組織運営にお役立てください。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。