箔押しでありがちな失敗
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
箔押しは、金箔や銀箔を圧着して文字や図形を表現するオプション加工です。表紙に高級感を出したい時におすすめです。
箔押しは判子のようなもので、通常のカラー・モノクロ印刷とは印刷の方法が全然違います。入稿データの作り方も全然違うので、入稿時にバタバタしないように、失敗しないポイントを押さえておきましょう。
失敗その1 表紙デザインを一つのデータで作ってしまう
箔押しのデータは、表紙の印刷データと別々に作る必要があります。
例えばフルカラー+箔押しの場合は、CMYK4色のデザインデータと、箔のみのデータの2種類を入稿します。
箔は100平方センチメートル以下のサイズに収める必要がありますが、表紙のどの位置に印刷するのか指示しないといけないので、必ず表紙と同じサイズのアートボードで作ります。
詳しいデータの作り方については「箔押し加工の表紙 入稿データ作成方法【5つの重要ポイント】」も参照してください。
失敗その2 箔押しできないデータを入稿してしまう
箔押しは、濃淡が表現できるモノクロ印刷、カラー印刷とは違って、判子のように「箔があるところ」「箔がないところ」の二つしかありません。
つまり、以下のようなデータは箔押しできないので、印刷所から再入稿をお願いされてしまいます。
- グラデーションの箇所がある
- 透明効果がかかっている
- 複数の色、濃淡で作られている
箔だからといって、金色に似せたグラデーションでデータを作る必要はありません。むしろ混乱のもとなので避けましょう。
黒一色で作るのが、印刷所も理解しやすくスムーズです。他の色で作ってもいいのですが、間違えて複数の色を使ってしまったり、濃淡をつけてしまわないように気をつけてください。
黒でデータを作る時も、グレーではなくK100で作成してください。
失敗その3 ざらざらした紙に細かい箔を使ってしまう
イシダ印刷では、以下のように様々な紙に箔押しができます。
- 上質紙 70K、90K、110K、135K
- 色上質紙 特厚口、最厚口(各29色)
- コート紙 90K、110K、135K
- マットコート紙 90K、110K、135K、160K、180K、220K
- アートポスト 160K、180K、220K
- マットポスト 220K
- レザック66 175K
基本的に、ざらざらした紙よりつるつるした紙の方が、細かい箔も綺麗にくっつきます。
最もつるつるした紙はコート紙、アートポスト紙です。
次に平滑度が高いのはマットコート紙、マットポスト紙です。
それよりやや平滑度が落ちて、さらさらしているのが上質紙、色上質紙です。
そしてエンボス模様が非常に大きくてざらざらしているのがレザックです。
レザックに箔押しをすると非常に豪華な印象になるのでおすすめですが、繊細すぎるデザインは剥がれやすいですし、何より紙のエンボス模様に紛れて見えづらくなってしまいます。太いタイトル文字やロゴに箔を仕様するなど、シンプルな使い方がおすすめです。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。