知っておこう! ~写真と印刷の豆知識(1)
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
本をつくる際、文章とともに写真を載せることが多いですね。最近ではデジカメやスマホで気軽に写真を撮影できるようになったことで、近況を知らせる日記代わりにブログやSNSに写真をアップする方が多いようです。旅行先やイベントに参加した時などはもちろん、毎日の食事や散歩で歩いた道など些細な日常の風景も、きれいな写真があるだけでわかりやすくなります。
これほど写真が手軽に撮れるようになり、またホームページやSNSなどインターネット上に載せることができるようになったのですから、本をつくる時もインターネット上の写真をそのまま紙の印刷物に転用しようと思われるのは自然なことかもしれません。
しかし、実はそれはほとんど不可能です。
なぜかというと、パソコンで表示するための写真データは紙で印刷するには小さすぎるからです。皆さまの中にも、デザイナーや印刷会社から「写真のサイズが小さすぎる」という理由でそのまま使用することを断られた経験のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
パソコン画面ではある程度の大きさできれいに見えているのに、これはいったいどういうことなのでしょうか。
デジタルカメラの「画素数」とは? 「ピクセル」とは?
まず今回は写真に関する豆知識と題して、知っているようで知らない写真にまつわる用語から解説いたしましょう。
デジタルカメラの機能に「800万画素」「1600万画素」などと表記されています。この「画素」とはデジタル画像を構成する色情報の最小単位の点のことです。英語ではこれを「ピクセル(pixel)」といいます。この画素が集まった板状のセンサーを「撮像素子」といいますが、例えば800万画素なら「800万個の画素で構成される撮像素子を持つ機能があるデジタルカメラ」という言い方ができます。
この「画素」は最小単位ですので、これ以上細かくすることはできません。また、画素数が増えれば増えるほど多くの情報を記録できますが、それだけデータ量が増えることになります。
デジタルカメラで撮影した写真をデータとしてパソコン上で表示する場合は「画素」は使わず、画像データの幅と高さを表す単位として「ピクセル」を用います。
Windows標準装備の「ペイント」などでなにか手持ちの写真データを開いてみましょう。大きく拡大してみると画像データは小さな点の集まりだということがわかると思います。この点を「ピクセル」または「ドット」といいます。
次回はこの画像データを紙の印刷物に利用するためのポイントや注意点を解説したいと思います。
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