無線綴じの書籍作りで失敗しないための重要ポイント
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
製本方法の種類
どちらも安価で丈夫なポピュラー製本方法で、ページ数によって使い分けます。
無線綴じ
無線綴じは単ページを重ねてノドを特殊な糊でまとめて接着する製本方法です。
あまり少ないページ数だと背表紙が狭すぎて不格好なので、40ページ以上を推奨しています。
中綴じ
中綴じは見開きを重ねて二つ折りにして真ん中を針金で留める製本方法なので、40ページを超えると針金で支えきれなくなり、またページも膨らんで不格好になります。
つまり、ページ数の多い冊子は無線綴じ一択です。イシダ印刷では最大800ページまで綴じることができます。
読みやすい無線綴じの書籍を作るには?
無線綴じは偶数のページ数なら上限までページ数が自由なので、小説や論文集、テキスト、ビジネス書、教科書などの長い読み物に最適です。
ページ数の多い書籍を作る時は「読みやすさ」を一番に考えなくてはいけません。折角良い内容が書いてあっても、紙の質感や文字、余白などが読みにくいと読者が途中で離れてしまいます。
文字の大きさは8pt~9ptの間で、行間は文字サイズの50%から70%くらいが読みやすいですが、好みにもよります。
読みやすい本を見つけたら、文字の大きさ、余白の広さなどを測ってみると良いでしょう。小さな違いが読みやすさを大きく変えます。
ノドの余白を多めにすると失敗しない
無線綴じ冊子の読みやすさを考える上で、最も重要なのはノドの余白を多めにとることです。
無線綴じは中綴じやリング製本と違って、見開きが180度しっかり開きません。ノドのあたりの紙が丸まって、ノドが数ミリ見えなくなります。
ページ数が増えると、紙の厚みによってさらに見えにくくなります。特に縦書きの場合、ノドの余白が少ないと一文が丸々見えなくなるということになってしまいます。
ページ数が少ない冊子なら10mm程度の余白でも見えますが、50ページを超えるなら15mm、100ページを超える場合は20mmあると安心です。
めくりやすい紙、目に優しい紙
読み物はページの捲りやすさが大事です。程よい薄さで、指に馴染みやすい質感の紙が用いられます。また、目に優しい色合いも大事です。イシダ印刷では、まさにその条件を満たした「書籍用紙」というジャンルの紙を3種類用意しています。
- 書籍用紙
- ホワイト書籍(ソリストホワイト)
- ラフ書籍(ラフクリーム琥珀)
書籍用紙、ホワイト書籍、ラフ書籍の特徴
書籍用紙は薄っすらとクリーム色の地色がついていて、モノクロの文字とのコントラストを下げて目の疲労を和らげます。
ほどよい薄さで、指馴染みの良いなめらかな高級感のある質感です。
ラフ書籍はその名の通りその他の書籍用紙に比べるとやや凸凹したラフな質感です。
ホワイト書籍は白色度の高いやや嵩高の書籍用紙です。あまり黄色っぽいのは好みではないという場合はこちらを使いましょう。
3つの書籍用紙の詳しい比較についてはこちらもご覧ください。
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