本のページが外れた原因と補修方法、セロテープで補修はOK?【背割れ、ページ脱落】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
本が劣化する原因
本は使っていればやがて壊れてくるものです。
なかでも、無線綴じに多いのが背割れやページの脱落といった現象で、近年、冊子印刷の耐久性が上がっているとはいえ、これを完全になくすことは難しいのが実情です。
無理な開き方、ひっぱり方をしたことが原因であるとしても、ページが外れてしまうのは困りものです。
本をセロハンテープで補修するのはあり?なし?
こういうときに、
「とりあえず、貼り付けてしまおう」
と、応急処置としてセロハンテープを使って補修するのはやめましょう。
市販のセロハンテープは接着力が強くないため、経年の変色で黄色くなってバリバリと剥がれてきます。
紙にセロハンテープを貼って剥がれた跡には、しっかりと接着のあとが残り、修復した意味がないうえに見栄えがいっそう悪くなる結果を招くことになります。
セロハンテープで補修した本は、数年後には必ずこうなります。
セロハンテープで補修するより、梱包用のOPPテープなどを使うほうが被害はまだ少なくて済むでしょう。
ホットメルト(接着剤)とアイロンを使って本を補修する方法
では、より強力に本格的に本を補修できる、無線綴じ冊子の接着剤の性質を利用した方法をご紹介したいと思います。
一般的な冊子の印刷製本に使われている糊は「ホットメルト」といって、その言葉のとおり熱で(hot)溶ける(melt)性質があります。
この性質を利用すれば、脱落したページをもとの位置に戻し、背表紙に十分な熱を加えたあとで冷やして固めれば「再製本」することができるはずです。
ホットメルト型の接着剤は180度近くで溶けます。
本の背表紙にアイロンをあてて糊を溶かし、あとは動かないように固定しておけば数時間で元通りになるでしょう。
注意点
ホットメルトを使った本の補修は次の4点に注意して行ってください。
- アイロンを使用しますのでヤケドに十分注意して行ってください。
- 本にアイロンをあてる際は当て布をしてください。
- PP加工の表紙、ホットメルトが劣化している本はこの方法では再接着できません。
- 本を傷めたり状態が悪化する場合もありますので、作業は自己責任でお願いいたします。
ページが外れている本をお持ちの方はいちど試してみてはいかがでしょうか。
イシダ印刷では製本後の状態に関するご質問、ご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
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