本の「ノド」とは? 入稿データの注意点
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
「ノド」とは、本を綴じる側のことです。反対側の紙の端は「小口」です。
冊子を印刷するうえで、「ノド」を考慮したデータ作りは非常に重要になります。
目次
ページの上下左右の呼び方
1枚の紙の四方を指す時は通常「左」「右」「上」「下」といいますが、冊子の場合は少々独特な言葉を使います。
まず、1枚の紙ではなく常に見開きの状態で考え、本を開いた時の真ん中のあたりが「ノド」となります。
右ページなら紙の左側がノド、左ページなら紙の右側がノドです。
そして外側が「小口」、上が「天」、下が「地」です。
印刷会社の人とやりとりをする時は、しばしば「左」「右」「上」「下」ではなく「ノド」「小口」「天」「地」と言われるので覚えておきましょう。
「無線綴じ」はノドが隠れてしまう?
冊子を綴じると、綴じた側はどうしても数ミリ隠れてしまいます。
特に注意したいのが製本方法として最もポピュラーな「無線綴じ」です。
「無線綴じ」は、束ねた本文の端を特殊な糊で固める製本方法で、一見紙の側面にしか影響がなさそうですが、紙の表面にも数ミリ糊が浸透し、ページとページが密着しあってお互いをさせている状態なので、ノドが数ミリ見えなくなります。
「無線綴じ」のノドは何ミリ隠れる?
無線綴じのノドが隠れる正確な幅は、実は算出できません。用紙の種類、ページ数、糊の種類などによって微妙に変わります。
たとえば薄くて柔らかい上質紙70Kなどは無線綴じにしても開きやすい方ですが、それでも3mm程度は隠れます。用紙が厚くなったり、コート紙のようにコシがあったりすると、さらに隠れやすくなります。
また、ページ数が増えれば増えるほど紙そのものの厚みで本が開きにくくなり、ノドが隠れる幅が増えます。100ページを超えたら5mm以上か隠れると思った方がいいでしょう。
「中綴じ」はノドが隠れない?
ノドが隠れる長さが最も短いのは「中綴じ」です。「中綴じ」は見開きの大きさの紙を二つ折りにして真ん中を針金で留める製本方法です。糊を使用せずただ二つ折りにしているだけなので、隠れる部分はほとんどありません。冊子の一番真ん中の見開きはただ二つ折りした紙を開いただけの状態になるので、見開きできれいに見せたいページにおすすめです。
しかし真ん中以外のページは、紙の厚さや折り位置の微妙なずれで0コンマ数ミリ見えなくなると思った方がいいでしょう。コート紙やマットコート紙など、やや厚手でハリのある紙を使うと特に見えにくくなる傾向があります。
「平綴じ」「リング製本」も同様に注意が必要
束ねた紙の端をホチキスで留める「平綴じ」や、穴を開けてリングを通す「リング製本」も、ホチキスやリングをつける部分までがまるまる見えなくなるので、最低でも10mm以上は余白をつけるといいでしょう。
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