本に使われている紙の種類を調べる方法
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
「この本と同じ紙で本を作りたい」
美容室で雑誌の切り抜きを見せ、「この人とおなじ髪型で」といって注文できる気安さが印刷会社にはありません。
お見積り&ご注文フォームで「紙をお選びください」と案内されても、なにを選んでいいか分からないという方が多いのではないでしょうか。
美容師さんはまだ髪型の決まっていない人の髪を(とりあえず)切りはじめることができますが、印刷会社はまだ紙の決まっていないお客さまの本を作りはじめることはできないのです。
そこで「この本とおなじ紙で本を作る」を実現するために、背幅計算ツールを使った、お手持ちの本の本文用紙の種類を(ざっくりと)調べる方法をご紹介します。
※この方法は無線綴じの本の本文用紙を調べる場合に限ります
お手持ちの本と同じ紙を見つける方法
まず、理想とする書籍(100ページ以上)と定規をご用意ください。
100ページ以上としているのは本の厚みの差を大きくして、用紙を特定しやすくするためで、一般にページ数が増えるほど用紙の違いがはっきりします。
それでは始めてみましょう!
まず、背幅計算ツールを開きます。
そして、次の①~⑦の手順で、紙を調べることができます。
① 表紙用紙
「上質110K」を選びます(理由は後述)。
② ページ数
お持ちの本のページ数をご確認ください。
※ノンブル(ページ番号)のないページもカウントします
③ 仕上がりサイズ
なんでも構いません。
④ 本文印刷
「両面」、あとの項目はすべて「なし」とします
(できるだけ片面印刷でないもの、口絵・扉・片袖折りのない本をご用意ください)。
⑤ 本の「本文のみ」の厚さを計測する
表紙・見返しをひらいて本文だけの厚さを測ります(mm)。
小数点第一位まで読み取ってください(一般的な定規は1mm単位の目盛りなので、だいたいの目測で構いません)。
⑥ 測った本文の厚みに0.3mmを加える
①で選んだ表紙用紙「上質110K」は一枚の厚みが0.15mmなので、2枚分(表表紙と裏表紙の厚さ)0.3mmを加えてメモします。
たとえば、本文の厚みが13.5mmであれば、13.8mmとします。
⑦ 紙の種類を探す
背幅計算ツールで《本文用紙》をいろいろ切り替えて、メモした「本文の厚み+0.3mm」にもっとも近い紙の種類が、調べたい本の本文用紙の種類のおおよその目安となります。
調べるときのご注意
- 上質紙と書籍用紙、コート紙、マットコート紙にそれぞれ厚さが等しい組み合わせがあり、おなじ計算結果になりますが、見た目でちがいを判断していただけます。
- モンテシオン、モンテルキアなどのラフ紙は、調べる本の本文をつまむ強さによって厚みを測る誤差が大きくなるため、この方法は使えません。
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