書籍用紙の特徴、印刷費、おすすめの製本仕様
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
書籍用紙とは?質感や印刷効果
書籍用紙は、目に優しい淡いクリーム色で、柔らかく自然な風合いの紙です。
上質紙ベースで、パルプの質感が生かされた「さらさら」とした手触りで、軽くしなやかなめくりの良さと高級感のある紙です。黒文字の印刷がとても美しく、淡い色味の紙が目に負担をかけず、読みやすく上品な印刷表現です。
繊維にしっかりインクが染み込むので退色しにくく、保存性も高いことも書籍用紙の特徴です。また、不透明度が高く、文字が裏映りしにくい点も文字中心の書籍、冊子の本文用紙に選ばれている理由です。
上質紙、コート紙と同じように様々な製紙メーカーが製造しているポピュラーな用紙で、「クリームキンマリ」などが代表的な書籍用紙です。
イシダ印刷では、2種類の厚みの書籍用紙を取り扱っています。
書籍用紙72.5K | 厚さ約0.10mm | 本文用紙 |
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書籍用紙90K | 厚さ約0.12mm | 本文用紙 |
その他にホワイト書籍(ソリストホワイト)、ラフ書籍(ラフクリーム琥珀)といった紙もお選びいただけます。
書籍用紙が使われる本の種類
書籍用紙はその名の通り、書籍の本文印刷の定番用紙です。
商業出版では、文庫本や小説の多くが淡いクリーム色の書籍用紙で作られています。純白の上質紙に比べて目に優しく、長時間の読書や長文を読む冊子でも目が疲れにくい色合い、質感です。
自費出版、自伝、記念誌、文集にも本文に書籍用紙を使うと、ぐっと上質で本格的な仕上がりになります。
また、教材テキストも長時間文字を注視するので、純白よりも目が疲れにくい、淡いクリーム色の書籍用紙が採用されています。教科書は、フルカラーの図版が入るものは白色度の高い紙がよく使われますが、文字が中心の教材は薄く色がついた書籍用紙が使われることが多いです。
論文集、資料集の本文には上質紙が一般的ですが、書籍用紙を使うと読みやすさ、高級感が格段に向上します。
淡いクリーム色がとても上品な色味の書籍用紙は、白い紙と同様の用途で違和感なく使える上、美しく読みやすい仕上がりになる使い勝手の良さが、多くの冊子、出版物に採用される理由でしょう。
書籍用紙を使った本の印刷費
書籍用紙の料金は、上質紙より少し高く、コート紙より安い設定です。
ページ数の多い文字中心の書籍、読むことに重きを置いた冊子には、予算を少し上げて積極的に使用したい用紙です。
では、書籍用紙を使うと印刷費はいくらになるでしょうか?
自費出版や企業出版に選ばれるような、B6サイズの書籍の本文に書籍用紙を使った印刷製本の価格を出してみました。
- サイズ : B6
- ページ数 : 100ページ、200ページ
- 部数 : 150部、300部、600部
- 製本方法 : 無線綴じ
- 表紙 : アートポスト160K/カラー
- 本文 : 書籍用紙72.5K/モノクロ
- 印刷方法 : オフセット
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
このような仕様なら、100ページ300冊の書籍を1冊あたり約220.9円の予算で、書籍用紙を使った印刷製本ができます。
参考記事:
上質紙と書籍用紙の印刷価格を比較【モノクロ(白黒)冊子に最適な本文用紙】
書籍用紙でつくる文庫本 おすすめ仕様と印刷費
自費出版、小説、詩集、句集で文庫本を作るときは、書籍用紙の本文がおすすめです。
印刷製本の注文は、文庫本のサイズA6(横105mm×縦148mm)を指定します。
製本方法は無線綴じ、本文用紙に書籍用紙を指定すれば文庫本の体裁になります。文庫本らしい幅のある背表紙にするには、本文のページ数が80ページ以上あるのが望ましいです。
文庫サイズの文字数とページ数、背幅
5万字 | 原稿用紙125枚 | 83ページ | 背幅 約4.5mm |
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8万字 | 原稿用紙200枚 | 133ページ | 背幅 約7mm |
10万字 | 原稿用紙250枚 | 167ページ | 背幅 約8.7mm |
12万字 | 原稿用紙300枚 | 200ページ | 背幅 約10.4mm |
※1ページ600字/表紙用紙・色上質紙最厚口/本文用紙・書籍用紙72.5K
背幅計算ツール
A6以外の文庫サイズで製本したい場合は、カスタムサイズを指定して注文します。
イシダ印刷では、横90mm~210mm、縦 120mm~297mmの範囲で変形サイズの本を作ることができます。
文庫本の表紙には「色上質紙」がおすすめ
表紙の用紙を「色上質紙の最厚口」にすると、岩波文庫などの商業出版の文庫のように仕上がります。「白茶」や「アイボリー」の色上質紙最厚口にして墨文字のタイトル、飾り罫をあしらえば、クラシックで風格のあるデザインになります。
イシダ印刷の色上質紙最厚口(厚さ約0.18mm)は29色からお選びいただけます。
色上質紙を表紙に使った文庫本の印刷費 価格の一例
色上質紙の表紙は、優美な雰囲気の本に仕上がるだけでなく、カラー印刷や塗工紙を使わない分、印刷費をとても安く抑えることができるおすすめの仕様です。
- サイズ : A6
- ページ数 : 100ページ、200ページ
- 部数 : 150部、300部、600部
- 製本方法 : 無線綴じ
- 表紙 : 色上質紙最厚口(アイボリー)/モノクロ
- 本文 : 書籍用紙72.5K/モノクロ
- 印刷方法 : オフセット
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
例えば、100ページ300冊、表紙を色上質紙にした文庫本を1冊あたり約195円で印刷製本できます。
参考記事:
文庫の印刷製本と価格、適した用紙は?
無線綴じで作る文庫本 おすすめの用紙で印刷価格をシミュレーション
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