書店に並ぶ文庫本は、小説や詩、エッセイなどを読むには最も手軽で読みやすい仕様で、読書好きならみんな愛着のある形です。
文庫本は安価で作りやすい仕様でもあるので、実は個人のネット印刷でも簡単に作れます。

 

文庫本の基本仕様

出版社ごとに数ミリ異なりますが、文庫本の大体のサイズはA6（148✕105mm）です。無線綴じで、コート紙のブックカバーや帯がついています。イシダ印刷で発注する際は、A6・タテ・無線綴じで発注すれば文庫本になります。さらにオプションでブックカバーと帯をつければ完全に書店に並ぶ小説やエッセイと同じ見た目になります。

 

ブックカバー印刷、帯印刷

 

 

文庫本の本文の紙質

上記の仕様をおさえていれば「文庫本」になりますが、よりこだわりたい方は紙質にも注目してみましょう。

ネット印刷で最も定番の紙は、安価でプレーンな「上質紙」ですが、書店に並ぶ文庫本をよく見てみると、本文用紙は上質紙よりも黄味がかっています。

本によって紙の銘柄は色々ですが、大抵「書籍用紙」と呼ばれるジャンルの、淡い黄色の地色がついた紙が使われます。

コピー用紙などと比較すると、なめらかな質感で程よく手に吸い付いてめくりやすいです。また、裏の文字が透けにくく、やや高級感が増します。

淡い地色がついているのは、黒い文字とのコントラストを下げて、目を疲れにくくするためです。

見た目もクラシカルな雰囲気が出て、小説や詩などにぴったりですね。

 

イシダ印刷の「書籍用紙」の銘柄名は、淡クリーム琥珀（読み方はウスクリームコハク）です。

淡クリーム琥珀はどんな紙？

本文なら薄手の72.5Kを使うのが一般的です。

 

イシダ印刷では他にも嵩高でややナチュラルな風合いの「ラフ書籍」や、やや白い「ホワイト書籍」などを取り扱っています。
一番文庫本らしいのは「書籍用紙 72.5K」ですが、好みによって使い分けるのもおすすめです。

 

文庫本の表紙の紙質

近頃の文庫本は表紙を捲った中にもカラーで印刷があったり、高級感のある用紙を使っていたりと、意外と様々な仕様があるのですが、一般的なスタイルは「色上質紙」です。

「色上質紙　最厚口」を選んで、モノクロでタイトルやクラシカルな罫線をデザインすれば一気に文庫本らしくなります。

「色上質紙」はコート紙やファンシーペーパーと比べると非常に安価ですが、地色がついているのでモノクロ印刷でも寂しい印象になりません。

クラシカルな雰囲気の文庫本を作りたい方におすすめの紙です。

 

 

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