小説?漫画? 同人誌印刷の基本ルール
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
同人誌は作者の自由に作れることが魅力的ですが、多くの読者を惹きつけるためには、ある一定のルールを守っていた方が無難です。
今回は制作時のポイントと、共通する基本ルールをわかりやすく解説します!
小説と漫画の違い
小説
- サイズはA6(文庫サイズ)かA5(文芸誌と同じサイズ)が一般的
- 本文はモノクロ印刷
- 表紙はイラストがあればカラーが良いが、色上質紙やファンシーペーパーにモノクロ印刷でシックに仕上げる人もいる
- 使用ソフトはWordやInDesignが一般的
漫画
- サイズはB5かA5が一般的
- 本文はモノクロ印刷か一色印刷。一部分だけカラーページを挿入する場合もある
- 表紙はコート紙やマットコート紙にカラー印刷で華やかに。PP加工を施す場合も多い。
- 使用ソフトはCLIP STUDIO PAINTやPhotoshopが一般的
小説はフォントサイズと行間がキモ
小説は文字中心のレイアウトなので、本文の装飾に凝る必要はあまりありません。Wordで作ったテキストファイルに適切な余白を設定して、PDFで書き出してそのまま入稿データにする方が多いです。
小説において重要なのは余白と、行間やフォントサイズの設定です。余白はA6の場合は15mm、A5の場合は15〜20mmあるといいでしょう。
一般的に標準の文字サイズは8~9pt、行間は文字サイズの1.5倍が読みやすいとされていますが、本をよく見ると出版社、作品によって微妙に違います。自分の作品に合う文字サイズと行間はどのくらいがいいのか、印刷する前に自宅のプリンターなどで原寸で確認しましょう。
余白やフォントについて解説した記事はこちらです。
漫画は表紙印刷を豪華に! 本文の塗り足しも忘れずに
漫画は表紙で絵の魅力をアピールすることが大事なので、表紙用紙はイラストを綺麗に表現してくれるものを選びましょう。
カラー印刷を綺麗に見せるならコート紙かアート紙です。どちらも色の発色を向上させるコーティング剤が塗布されたつるつるしたコシのある紙です。アート紙はコート紙よりさらに発色がよく厚手です。本の厚みや価格帯によってどちらを選ぶか決めると良いでしょう。
コート紙とアート紙について詳しく解説した記事はこちらです。
そして漫画の原稿でありがちなミスが塗り足し忘れです。塗り足しとは、断ち切り(裁ち落とし)のデザインの際に印刷サイズの外側にまで色や写真を伸ばしておく処理のことです。
※断ち切り(裁ち落とし)色や写真、罫線などが紙の端、仕上がりサイズいっぱいまであるデザイン
紙は湿気によって伸び縮みするので、サイズぴったりに断裁してもどうしてずれが出てしまいます。四方が白なら気にならない程度のずれですが、断ち切りの紙面だと余白が見えてしまうことがあるのです。
ページいっぱいに大胆に描いた絵が台無しになってしまうので、本文は必ず塗り足しをしっかりつけて入稿しましょう。
塗りたしについて詳しく解説した記事はこちらです。
それぞれの注意点を押さえて原稿を制作し、入稿ルールに沿ったデータを送れば綺麗な冊子に仕上がります。
気軽に好きを形にできるのが同人誌の魅力です。オンラインで見積もりから入稿まで完了するネット印刷を利用して、どんどん本を作ってみましょう。
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