【Word】字送り、行送りとは?文字数と行数の読みやすい設定
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
Wordは文書のデータ作成に最適なアプリケーションです。
そのままPDFに書き出せば、冊子印刷の入稿データにも出来ますが、洗練された読みやすい紙面にするために適切な文字数と行数、行間と字間の設定が必須です。
文字数と行数の基本設定
「フォーマット」から「文書のレイアウト」をクリック、「文字数と行数」で設定します。
「標準の文字数」は、文書の標準フォントサイズに合わせて行間と文字数が自動的に設定されます。
ビジネス文書はこの設定のまま作られることが多いでしょう。しかし「標準」とは言っていますが、冊子としては少々文字が詰まりすぎている印象があります。あまり洗練された仕上がりにはならないでしょう。
「行数だけを指定する」は、1ページあたりの行数および行送りのみ指定し、文字数は「標準の文字数」に準じた設定で自動的に決まります。
「文字数と行数を指定する」は1ページあたりの行数と文字数を任意で設定できるので、印刷用の原稿は「文字数と行数を指定する」を使うことをおすすめします。
文字数と行数を指定する前にやるべきこと
ここで注意したいのが、標準のフォントサイズを本文で使いたいフォントサイズと一致させておくことです。
文字数と行数のダイアログで「フォントの設定」をクリックすると、文書全体で使う書体やサイズの標準スタイルを指定できます。
デフォルトではMSゴシックの9ptあたりに設定されています。
ここで本文で使用する書体、サイズを正確に指定しておくことで、データ作成がスムーズになります。
小説や自分史などの読み物の本文は明朝体で8.5~9.5ptが一般的です。
字送り、行送りとは?
字数と行数の設定の下に、「字送り」「行送り」という項目があります。
「字送り」は字の端から隣の字の端までの幅、「行送り」は行の頭から次の行の頭までの幅です。
(上図)字送りは「水色の幅+隣の字までの間隔」、行送りは「1文字の高さ+次の行までの間隔」です。
つまり8.5ptの本文の字送りが8.5ptの場合、字と字の間はゼロということになります。
推奨の字送り、行送り
フォントは上の図に示したように、正方形の仮想ボックスにおさまるように作られています。仮想ボックスと文字の間にも隙間があるため、字間がゼロでも普通に読めます。
たとえば、8.5ptの本文を字送り8.5ptで設定すると、下図のようになります。
文字数の多い小説や論文はこのような字送りで組まれていることも多いです。
字間を詰めればそれだけ1ページあたりの文字数が多くなり、ページ数が節約できるので、極限までコストカットをしたい場合はこの文字組でも問題はありません。
しかしもう少し紙面をすっきりさせたいなら、字送りを少しプラスするのがおすすめです。
たとえば8.5ptで字送り9ptにすると以下の通りになります。ほんの少しの違いですが、かなり読みやすくなりました。
しかし、下図のように字間が広すぎるとかえって読みにくいので、本文の大きさの110%程度がおすすめです。
行送りは、日本語の場合150%から200%が適当とされています。
たとえは本文8.5ptの約150%、行送り12.5ptで以下のとおりです。
読むのに問題はないですが、少々詰まった印象です。これが行間の最低ラインといっていいでしょう。
14ptに広げるとかなりすっきりした見た目になります。
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