A4無線綴じ冊子|用途、印刷費の目安、紙選びやデータ作成について徹底解説
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
冊子印刷で最も多く発注される「A4サイズの無線綴じ冊子」について、用途や印刷費、紙選び、データ作成について詳しく解説します。
目次
A4無線綴じ冊子の主な用途
A4の大きさは210mm×297mm。
コピー用紙でも主流のサイズで、ビジネスや教育、普段のくらしでもよく使われているA4は、文書作成においてもWordやPowerPointのテンプレートが豊富で、資料やテキストに使われています。
背表紙のある無線綴じ冊子もA4サイズなら、デスク周りや本棚で書類やファイルと並べやすく、整理しやすいサイズです。
A4無線綴じ冊子には、次のような用途があります。
- 会社案内
- 資料
- カタログ
- パンフレット
- 教科書
- テキスト
- 作品集、写真集
- 記念誌
- 論文
写真やイラスト、図表などビジュアルを広い紙面にレイアウトできるA4は上記のような様々な冊子で採用されています。
論文もA4で指定される冊子ですが、学校や団体によっては指定サイズが異なります。論文執筆の前に規定を確認しましょう。
イラスト集や写真集など、ビジュアルを大きく印象的にに見せたいクリエイティブな冊子にもA4サイズがおすすめです。
見開きの大きさはA3になり、ダイナミックな構図で表現できます。
無線綴じ製本の特徴
数ページから数百ページまで製本できる無線綴じは冊子印刷で定番の製本方法です。
無線綴じは、本文の束のノド(綴じ側)を特殊な製本糊で固めて、表紙用紙と一緒に固定する製本方法です。「並製本」「くるみ製本」とも呼ばれます。平らな背表紙ができて、綺麗な直方体の冊子に仕上がります。
中綴じや平綴じと比べて大きく違うのは、ページ数が多い冊子もしっかり丈夫に製本できる、背表紙のある本格的な仕上がりです。
商業出版でも使われていて、カバーや見返し、扉など追加できる装丁・加工の多さも無線綴じならではです。イシダ印刷では4~800ページまでの無線綴じ冊子を印刷製本できます。
A4無線綴じ冊子の紙選び
幅広いシーンで活躍するA4無線綴じ冊子は、表紙、本文に使う紙選びで印象ががらりと変わります。
読みやすい紙、デザインやイメージに合った紙、ページ数に合った厚みの紙など冊子の用途に適した紙を選んで、冊子の完成度を高めましょう。
「上質紙」資料集、テキスト、プレゼン資料、論文集
上質紙は表面加工が施されていない、さらっとしたプレーンな白色の紙です。
鉛筆や水性ペンでの書き込みにも適しています。冊子印刷の定番用紙で価格も安く、印刷費のコスト削減にもなります。純白で厚みも豊富でTPOを選ばず使える紙です。
「コート紙、マットコート紙」会社案内、カタログ、パンフレット
データに忠実なカラー印刷には、発色の良いコート紙やマットコート紙がベターです。
表面に微細なエンボス加工が施されたマットコート紙は光沢が抑えられて、派手になりすぎないので、会社案内や報告書などのビジネス向け冊子でも人気があります。
「レザック」「和風の紙」アルバム、記念誌、追悼集の表紙
「レザック 」は文集、アルバム、句集の表紙によく使われています。
革のような皺模様のエンボス加工が特徴で、クラシックな高級感のある紙です。色展開も豊富で(イシダ印刷は26色)、タイトルをモノクロ印刷するだけでデザインが格好良く決まります。
和紙とケント紙を貼り合わせた「新・清流」や、小花模様のエンボス加工が可愛らしい「江戸小紋 はな」もおすすめです。
「書籍用紙」「モンテシオン」自費出版や同人誌をちょっとオシャレに
小説や句集など、じっくりと読む本には、目が疲れにくいクリーム色の地色のついた「書籍用紙」がおすすめです。
漫画には、画用紙に似たざらざらした質感の嵩高の紙「モンテシオン」も人気があります。
イシダ印刷では冊子の表紙や本文に使う紙を、シンプルで安価な上質紙、クラシカルで上品な書籍用紙、カラー印刷に適したコート紙、質感や風合いに個性のある様々な用紙など幅広くお選びいただけます。
無線綴じのデータ作成
ノド
無線綴じの製本工程で、糊が付くのは本文の束(折丁)の端1mmにも満たない部分ですが、ページ数が多くなればなるほど、見開きのノド(ページの綴じ込み側)は端まで見えにくくなります。
ノドが内側から何mm隠れるかは、ページ数、本文用紙の種類、厚みなどによって微妙に変化しますが、どんなにページ数の少ない冊子でも15mm程度は余白が必要です。ノドの余白が狭いと、文章が内側に傾き、読みづらくなります。
50ページ以上なら20mm、100ページ以上なら25mmは開けておくと、すっきりと洗練された読みやすい紙面になります。
無線綴じの余白は「ノド」に注意!余白は何mmに設定すればいい?
背表紙の幅
ページの多い厚みのある無線綴じ冊子には背表紙にタイトルや著者名を印刷できます。
文字を印刷する背表紙は、3mm以上の背幅が望ましいです。
5mm以上の背幅があれば、より視認しやすく読みやすい文字サイズで印刷できます。
背表紙は何ページからできる?背幅は何mm必要?【無線綴じ冊子の製本】
背幅を自動計算できるツール
無線綴じの冊子の表紙データは、背幅を計算して「表紙(表1)+背表紙+裏表紙(表4)」の寸法を確認して作成します。
背幅はページ数だけでなく、表紙用紙と本文用紙の種類と厚みによって変わります。
背幅計算ツールで背幅をかんたんに調べることができます。
表紙のデータ作成
無線綴じの表紙のデータは、「表紙(表1)+背表紙+裏表紙(表4)」をひとつながりにした「見開き」で作るとわかりやすく、入稿の間違いも防止できます。
例えば背幅5.5mmのA4冊子(210mm×297mm)では「横425.5mm×縦297mm」がひとつながりのサイズです。横の長さは210mm × 2 と背幅5.5mmを足した数です。
表1、表4、背表紙の境界線を実線で書いておくとレイアウトに便利ですが、実線は印刷されてしまいます。データには実線で境界線を書かないように注意しましょう。
表紙データをllustratorやPhotoshopで作成するときは、境界線を印刷されない「ガイド」を引いてデザインしましょう。
A4無線綴じ冊子 印刷費の目安
モノクロ印刷のA4無線綴じ冊子
論文集や資料集、マニュアル、講習会のテキスト、プレゼン資料など、文字が主体となるモノクロ印刷の本文用紙には、安価でメジャーな上質紙がおすすめです。
また、無線綴じの表紙には本文全体を支える強度が必要なので、本文よりも厚い紙を選びましょう。
本文と同じ上質紙で厚手のものや、厚みのある色上質紙、高級感のあるレザック、マットコート紙などもおすすめです。
- A4タテ
- 無線綴じ
- 60ページ
- 本文 上質紙70K/モノクロ
- 表紙 色上質紙 最厚口(色:うぐいす)/モノクロ
- オフセット印刷
フルカラーのA4無線綴じ冊子
写真やイラスト、色文字を鮮やかに印刷して、デザイン性のある訴求力の高いフルカラー印刷のA4冊子は、会社案内、カタログを始めPRやクリエイティブな冊子に最適です。
印刷費はモノクロ印刷より高くなりますが、そのぶん表現力に優れた、視覚効果のある冊子を制作できます。
フルカラー印刷には、発色の良い塗工紙(コート紙やマットコート紙)がおすすめです。
- A4タテ
- 無線綴じ
- 60ページ
- 本文 マットコート90K/カラー
- 表紙 マットコート135K/カラー
- オンデマンド印刷
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