天綴じ(上綴じ)冊子の入稿データの作り方【カレンダーや作品集、プレゼンテーションに】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
天綴じに適した冊子の種類
天綴じ(上綴じ)冊子とは、冊子の上部が綴じてあって、ページを縦に開いていく冊子のことです。
カレンダーや伝票でおなじみの綴じ方ですが、イラスト集や写真集を天綴じで作ってみるのも作品に個性を出せます。
また、企画書や会議の資料、講習会のテキストなど、図や表を上から下へ展開させたい時にも天綴じを使います。会議やプレゼンのシーンで、提案資料やグラフィカルな報告書を開きながら相手に説明する際、天綴じの冊子だと開きやすく、扱いやすいのでおすすめです。
開いたページの上部やノドを画鋲で留めれば、ページを綺麗に開いた状態で壁に展示することもできます。
天綴じの製本方法はページ数で決める
天綴じ冊子は、ページ数が多いと開きにくくなるので注意が必要です。
伝票のように一枚ずつ切り離すタイプの冊子なら、100ページを超えるような多ページの天綴じ冊子でも無線綴じで製本すれば大丈夫ですが、会議資料やカレンダーなど見開きで見せたい天綴じ冊子ならページ数が少ない方がきれいです。
会議資料の場合、製本方法を中綴じにして、天綴じにすると、特に使いやすいです。
天綴じ冊子の入稿データの作り方
イシダ印刷で天綴じ冊子をご注文いただく際、綴じ方向で左綴じか右綴じを選択して、入稿データは90度回転して作ります。
(「天綴じ」という項目は現在ありません。ご了承ください。)
左綴じで天綴じ冊子の入稿データ作成方法を説明します。
1.左綴じは通常左から右へページが進んでいきます。通常の左綴じのデータは図の上に示したような状態です。
2.天綴じ冊子のデータ作成は、最初は横で作っていきます。
Illustratorでも、Word、PowerPointでも、文書サイズを横型で設定しましょう。ページはすべて同じ向きで、上から下です。特に深く考えることはなく、全ページ同じサイズ、方向で作ります。
3.印刷会社へ送る入稿データは、2.の全てのページを左に90度回転します。
Illustratorならオブジェクトを全選択して90度回転した後、アートボードの縦横を切り替えます。
もしくは、PDFに書き出してからAcrobatなどのPDF閲覧ソフトで回転すると簡単です。macのプレビューでも回転できます。
WordやPowerPointは、PDFで書き出してから回転させます。
参考記事(外部サイト):PDF ファイルを回転する方法 (Acrobat XI/DC)
4.入稿データは縦型になり、左ページは小口が天、ノドが地。右ページはノドが天、小口が地になります。
見開きで見た時に、左から右へと情報が流れていく状態になっていればOKです。
表紙(表1~表4)は天が綴じ側となるよう、表4(裏表紙)は表1(表紙)と180度反対向きなります。
右綴じの場合は右から左へ情報が流れていくので、90度回転する方向が逆になり、右から左へ天地が入れ替わります。
- 小口=見開きにした状態の両端、単ページで綴じ部分の反対側(外側)を指します。
- ノド=見開きにした状態の中央部分、単ページで綴じ部分側(内側)を指します。
- 天=冊子の体裁の方向で上を指します。
- 地=冊子の体裁の方向で下を指します。
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