塗り足しとは、紙の端まで色や画像が入っているデザイン（断ち切りデザイン）をきれいに印刷するために必要なものです。

 

イシダ印刷に入稿する場合は、以下のようにしてください。

• 断ち切りのデザイン（フチ無し）で印刷する入稿データには、全ページに「塗り足し」をつける。
• 塗り足しは、仕上がりサイズより上下左右3mmずつ、計6mm外側に伸ばす。
• トンボ、トリムマークはつけない。

 

 

Illustrator ／InDesignで塗り足しをつける方法

IllustratorやInDesignの場合は、PDF書き出しの際に簡単に塗り足しをつけることができるので、デザインデータは仕上がりサイズぴったりに作って問題ありません。

 

「別名保存」（InDesignの場合は「書き出し」） →ファイル形式で「adobe PDF」を選択。

 

 

PDF書き出し設定の「トンボと裁ち落とし」タブを選び、「裁ち落とし」の「ドキュメントと裁ち落とし設定を使用」にチェックを入れます。

 

 

天地左右が3mmになっているか確認してください。

3mmになっていなかったら、「ドキュメント設定」の「裁ち落としと印刷可能領域」で四辺3mmを設定しておきます。もしくは、チェックを外して天地左右にそれぞれ3mmと入力します。

 

Photoshopで塗り足しをつける方法

Photoshopは PDF塗り作成時に塗り足しをつけることができないので、新規書類作成時にあらかじめ塗り足しつきのサイズを設定します。
A4（210×297）なら216×303になります。

 

 

デザインを作成する際は、仕上がりサイズのガイドを設定しておくと便利です。

「表示」→「ガイド」の「新規ガイドレイアウトを作成」で、任意の場所にガイドを設定できます。

 

 

 

デザインできたら、Illustratorなどと同様に「別名保存」でPDFに書き出します。

 

Microsoft Officeで塗り足しをつける方法

WordやPowerPointなどのOffice系アプリケーションも、PDF作成時に塗り足しをつける機能はないので、書類サイズを設定する必要があります。

「ファイル」→「ページ設定」で、「用紙サイズ」のプルダウンメニューをクリックし、「カスタムサイズ」を管理で塗り足し付きのサイズを作成します。

 

 

 

WordやPowerPointの場合は、Photoshopのように「ガイド」という概念はありません。しかしWordは「文書のレイアウト」で「余白」が設定されており、本文はそこからはみ出ることがないので特に気にする必要はないでしょう。「挿入」で自由な位置にテキストボックスや画像を置く時だけ、十分な余白をとるように注意してください。

Power Pointは比較的自由にオブジェクトが動かせるアプリケーションですが、この場合も文字が外側に近づきすぎないように注意しましょう。

 

 

 

こちらの記事もあわせてご覧ください！

塗り足しを付ける理由とデータ作成方法｜入稿データに塗り足しを忘れたらどうなる？

 

 

 

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