印刷価格が決まるポイント①【面付けと折丁について】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
オフセット印刷の価格を決めているのは何?
冊子印刷の価格を知りたい時は、冊子の仕上がりサイズとページ数、紙の種類と綴じ方を決めれば印刷会社で見積もりを取ることが出来ます。
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サイズやページ数、部数や紙の種類を選ぶと自動で表示される印刷料金。
この価格を印刷会社はどのように決めているのでしょうか?
オフセット印刷の価格が決まる流れは、冊子印刷にかかるコストがきれいにページ数に比例するわけではないのが特徴です。
一般的に、印刷を発注する側は冊子印刷や製本の細かい工程を知らなくても問題ありませんが、ページ数と製造コストの関係を知ると、価格に対する疑問が無くなり、仕様を決定する時も判断がスムーズになります。
「折丁と台数」はオフセット印刷の価格を決定する重要な要素です。
冊子の各ページが面付けされた版を作り(製版)、折丁にします。
折丁を元に台数計算をした値が、印刷価格を決める重要な要素となります。
今回はこの工程の中の最初の部分、「面付け」「折丁」です。
面付けとは?
オフセット印刷は、PS版(pre-sensitized plate)と呼ばれる薄いアルミ製の板を版として使用し、版画と同じ要領でインクを塗布して紙に刷っていきます。
参考記事:オフセット印刷の仕組み
この版作り、製版にまずコストがかかります。
これは部数に関係なくオフセット印刷に必要なもので、少部数になるほど印刷料金が高くなりますが、大部数ではコストパフォーマンスに優れ、安価に美しく仕上がります。
少部数の場合は、データから直接トナーで印刷できるオンデマンド印刷が適しています。
版を1枚作るのには手間もコストもかかるので、通常1ページにつき版を1枚作るのではなく、大きな紙に複数ページを並べて製版します。
製版の時に複数ページを並べる作業を、印刷の現場では「面付け」と言います。
自宅や会社でプリントアウトしたりコピーをとったりする時も、名刺や免許を一枚ずつA4サイズで出していたら紙がもったいないので、できる限り隙間が出ないように並べてまとめて印刷しますね。
あの作業も「面付け」と言います。
折丁とは?
大きな紙に複数ページ面付けして、裏面にも印刷し、そのままサイズで切り落として並べても冊子に出来ますが、さらに作業効率を上げるために大きな紙を折って冊子にします。
下の図のように、数字の通りのページ数を天が向かい合うように並べ、青面を表、ピンク面を裏に印刷すると、三つ折りにした時にページが1から順番に並びます。
小学校や中学校で、似たような方法で小さなしおりを作ったことのある方もいるでしょう。
天と小口の袋を切ると、最小の手数で16ページの冊子を作ることができます。
図のような表裏8ページずつの計16ページを折るのが一般的で、印刷所の価格表は16ページ単位で価格が変わるところが多いです。
こうして、一つの紙を折って作る冊子状のものを「折丁」といいます。
平綴じの場合は折丁を閉じた状態でどんどん並べていき、中綴じの場合は見開きを開いて上に重ねて作ります。
面付けの向きと順番、折り方の向きが正しくないとページが揃いません。
豆本やミニ冊子などを自分で作ってみたい時は、設計図を書いてから始めましょう。
次の記事で「台数」についてお伝えします。
印刷価格が決まるポイント②【台数について】
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