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印刷コストと製版の関係

本年度の卒業アルバムのご依頼について、予定する冊数を超えましたので停止しています。
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。

印刷コストと製版の関係印刷は見積もりを見てみないと分からない場合が多々あります。オンデマンド印刷なら一冊あたりの値段は大体固定されていますが、オフセット印刷の場合は紙の取り都合や色数、製版の方法などによって、似た仕様でもちょっとした違いで一冊あたりのコストが変わります。

増刷をする場合、初版を刷った印刷所で再刷するのが一般的ですが、近年は印刷の土台作りである「製版」工程がデジタル化されて、部数や仕様によっては印刷所を変えた方がお得になる場合もあります。初版、再版にかかわらずまず見積もりを取り、コストを下げたい場合は仕様について印刷所に相談してみるといいでしょう。

製版技術の変化

製版とは、オフセット印刷の「版」を作るため前段階の作業のことです。オフセット印刷はPS版と呼ばれるアルミ製の薄い板を使用し、PS版にインクをつけてゴムローラーを介して紙に刷ります。この印刷に使用する板のことを「刷版」といい、刷版を作るための工程を製版といいます。

刷版を作る為には、まっさらな薄い金属板に加工を施し、印刷原稿どおりにインクが付着する部分(判子でいうと凸の部分)と付着しない部分(凹の部分)を作らないといけません。この工程を製版と呼びますが、アナログ処理とコンピューターを用いた処理(CTP)の二種類あります。

アナログ製版

アナログ製版は写真製版とも呼ばれ、銀塩写真のネガフィルムと同じように透明のフィルムを使います。まずはデザインされた文字や写真などを配置し、撮影して、製版フィルムを作成します。それを露光機を用いて手作業でPS版に露光、現像します。露光時間の調整などオペレーターが手作業で行うので、時間やテクニックを要します。増刷の際は製版の工程が必要ないので、初版時もコストがかかりません。

CTP

現在はパソコンを用いてPS版に直接データを焼き付ける方法が主流になってきています。Computer to Plateの略で、CTPと呼ばれます。その名の通り製版フィルムを必要とせず、デザインデータから直接PS板に露光して刷版を作ります。フィルム代やフィルム現像のコストがかからないので、安価に、安定した品質で仕上げる事が出来ます。

製版のコストが下がると、そのぶん紙やインクの値段が一冊あたりの単価に跳ね返ってきます。紙やインクの価格をお得に設定している会社で刷ればさらに安く刷ることもできます。印刷所を検討する際にはまず見積もりを取ってみましょう。

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