再生紙とは?リサイクルマークの意味やバージンパルプとの違い、古紙パルプ配合率の意味を解説
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
リサイクルマークの意味
日本でも環境にやさしい紙として再生紙がひろく知られており、数ある環境ラベルのなかでもリサイクルマークを目にする機会がもっとも多いのではないでしょうか。
一般的にリサイクルマークは「製品がリサイクル可能であること」を示し、ゴミの分別に役立てるために表示されています。
しかし、これとは別に「リサイクルによって製造されたこと」を示すためのマークもあり、紙の場合には「R(再生紙使用)マーク」が用いられてます。
左側にあるR型の矢印が再生紙を使用していることを示し、右側にある数字で古紙パルプの配合率を表示しています。
画像(上)のR(再生紙使用)マークは「古紙パルプを100%の割合で配合した再生紙を使用している製品」であることを示しています。
では、再生紙や古紙パルプ、配合とは具体的にどういう意味があるのでしょうか?
再生紙は「古紙パルプ」から作られます
【SDGsと紙】本と森の関係をていねいに考えるで紹介した、森から本になる過程を示した図です。
本(紙)を森に戻すことはできませんが、古紙(不要になった紙)はもう一度パルプの状態に戻すことができます。
これが古紙パルプというもので、古紙パルプを用いて作られた紙が再生紙と呼ばれます。
そして再生紙にどれくらいの割合で古紙パルプを使っているかを示すのが配合率ということになります。
バージンパルプと再生紙の違い
木を伐採して作られたばかりのパルプは、古紙パルプと区別して「バージンパルプ」または「ピュアパルプ」と呼ばれます。
古紙パルプ100%はバージンパルプ0%と同じ意味になり、あたらしく木を伐採せずに紙を製造したこと(=環境にやさしい)をあらわします。
反対に、バージンパルプ100%は古紙パルプ0%と同じ意味になり、再生紙がまったく含まれていないこと(=品質が高い)をあらわします。
バージンパルプ100%の紙は環境にやさしくない?
品質の高いバージンパルプ100%の紙は環境にやさしくないかというと、必ずしもそうではありません。
紙製品はその用途によって、いろいろと使い分けがなされています。
バージンパルプ100%といっても、森林認証紙や間伐材を使用する取り組みが広がりをみせており、環境負荷はそのぶん抑えられているのです。
紙の品質を維持することと、環境負荷を軽減することは単純なトレードオフ(両立不可能)の関係にはなりません。
とはいえ、品質の高さ(紙の白さ、耐久性など)を必要以上に求めることは過剰な木の伐採につながり、環境にはあまりやさしくないと言えるでしょう。
古紙パルプをある程度配合していても、価値をそこなわない紙製品が多くみられます。
再生紙を活用できる余地はまだたくさんありそうです。
環境に配慮した用紙は再生紙のほかにも、森林認証紙や木材以外を原料とした紙を使用する取り組みがおこなわれています。
次回は森林認証紙を取り上げ、その認証制度についてまとめたいと思います。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。