冊子印刷のPDF入稿で失敗しない方法(ファイルの保存方法、ページの並べ方)
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
印刷物の入稿はPDFが一般的になってきました。
レイアウトや文字化けのトラブルの少ないPDF入稿は、冊子印刷でも多くのネット印刷が対応しています。割引価格になるネット印刷もあります。(イシダ印刷は通常価格から10%OFF!)
しかし、ファイル名やフォルダの保存方法が不明瞭だと、入稿後に不備の連絡がきて、納期が遅れてしまうこともあります。今回は便利でお得なPDF入稿で失敗しない方法をお伝えします。
目次
PDF入稿は表紙と本文のデータをわかりやすく保存する!
ネット印刷へは完全データで入稿します。
完全データとは「修正・加工の必要がない印刷用データ」のことです。
PDF入稿でも、PDF形式に保存された完全データを入稿します。
ネット印刷にPDF入稿するデータの基本は次の2点です。
- 表紙と本文が区別されている
- ページ数が注文内容と合っている
ポイントは「ネット印刷がデータを印刷するときに間違えないように、わかりやすく保存すること」です。
具体的には次の5つの保存方法でトラブルや失敗を予防できます。
- 「表紙(表1~表4)」と「本文」を分ける
表紙は表1~表4がどのファイルか、本文はどのファイルかがわかるファイル名を付けて入稿します。 - ファイル名は半角英数字
- 複数の本文ファイルは、印刷する順番をファイル名につける
1ページずつのPDFはファイル名にページ数をつけて保存します。
「hyoushi.pdf」「honbun01.pdf」「honbun02.pdf」など - 表紙と本文のファイルをまとめて一つのフォルダに保存、圧縮する
ひとまとめにしたフォルダ名は、注文者の名前を半角英数字でつけます。 - 表紙と本文が一つのPDFファイルは印刷する順番にページを並べる
連続ページのPDFは印刷する順番にページを並べて保存します。
WordやPowerPoint、InDesignはPDFに書き出すと自動的にページ順に並んだひとまとめのPDFに保存できます。
IllustratorやPhotoshopで作った1ページずつのファイルは、ページ数がわかるようにファイル名に「p01」や「honbun01」、「page01」など付けて入稿しましょう。
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イシダ印刷のデータ入稿について
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表紙と本文を区別して、印刷するページ順がわかるようにファイル名をつけてご入稿ください。
「ノンブル」を入れたデータ作成がおすすめ!ページ管理にも便利
ページの順番を間違えて印刷してしまうと、乱丁となって冊子が台無しです。
入稿データのファイル名は、印刷するページの順番を間違えないようにつけることがとても重要なのです。
正確なファイル名に加えて、原稿データにノンブルがあるとさらに分かりやすくなります。
ノンブルはページ番号のことで、本や冊子を読むガイドになります。ページの端に本文よりも小さな文字で印刷するノンブルは、ページをめくる時に、最も目につきやすい小口寄りの下部に配置されます。
ボックスを敷いたり、罫線や飾りを付けたデザインで装飾のあるおしゃれなノンブルもあります。
小説や作品集、詩集、同人誌などは、ノンブルのデザインに遊び心を持たせても面白いですね。
ノンブルを入れる方法
Wordでは「挿入」の「ページ番号」で、ヘッダー、フッター、左右寄せ、中央など、好きな位置に入れることができます。手動でページ数を入力すると、ページ数の多い冊子では必ず間違えてしまうので、「ページ番号」で自動的にページ数が表示されるようにしましょう。
InDesignも「ページ番号」が挿入できます。
IllustratorやPhotoshopは自動的、連続的にページ番号を挿入する機能はありません。ノンブルを間違えないように気をつけましょう。
【おまけ】 PDFファイルはどうやって冊子になるのか?
1ページから最終ページまで連続したPDFは、そのままの形印刷製本されて冊子が完成するわけではありません。
印刷会社で「面付け」といって、冊子になるようにページを分解して、ページを並べる作業をして、それから印刷へと進み、裁断、製本されます。
たとえば、本文4ページの中綴じ冊子なら、次のように並べ替えて印刷する必要があります。
中綴じ冊子は紙を二つ折りにして製本するので、表裏で4ページ面付けします。
必ずしも次のページが隣り合うわけではありません。ページ数が多くなればなるほど中綴じ製本の面付けは複雑になります。
無線綴じ製本は、1ページずつ表裏で連続したページが印刷されます。
こちらも面付けでは、印刷前に大きな紙に複数ページを面付けして、表裏のページ数が合うようにデータを配置していきます。
本や冊子みたいにPDFを印刷する機能が内臓されたコピー機もありますが、これもコピー機の内部で同じ様な面つけが行われています。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
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