冊子制作に欠かせない校正について 校閲との違い、ゲラとは?
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校正とは?
本やチラシなどの印刷物をつくるにあたっては、避けて通れないのが「校正」という作業です。
校正とは、誤字や脱字、文法や表現の誤りがないか、本として印刷を行う前に試し刷りをして、元原稿と見比べ、間違いがあれば修正する作業のことです。。
文字だけでなく、発色の確認をする「色校正(色校)」もあります。
大きな出版社などでは校正を専門に受け持つ担当者がいたり、校正専門の部署がある場合もありますが、小さな出版社や編集プロダクションでは編集者が校正も受け持つことがほとんどのようです。
編集者だけでなく、原稿を実際に書いた著者本人が校正をすることも多くあります。
ですが、著者、執筆者本人が冷静に客観的に文章の不備を見つけるのには限界があります。
なるべく原稿を書いた本人以外の人が校正することが望ましいです。
「校正」と「校閲」の違い
「校正」以外に、「校閲」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。校正と校閲はどう違うのでしょうか?
校正は、文字や文章上の誤りを原稿と見比べてチェックすることです。
元原稿との突き合わせ、違いがないかを見るのはもちろん、漢字や送り仮名、表記に間違いがないか確認します。ひと文字ひと文字を丁寧に見て、誤りを正すことが「校正」です。
一方「校閲」は、原稿に書かれている内容そのものに間違いがないかを確認すること。
文字は合っているとしても、原稿の事実関係や情報に間違いがないかを確認することです。
実在する地名や人名などの固有名詞、歴史的な時系列、その他データを本全体を通して読み込み、チェックします。
この場合は元原稿の表記に関わらず、事実と違えば修正しなくてはなりませんから、もし校閲で間違いを見つけたら次の作業としては、事実確認をすることと、原稿執筆者への確認作業となります。
2017年9月に放送されたドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子(原作は漫画「校閲ガール」)」で、校閲という職業を知った方も増えたのではないでしょうか。
校正に必須「ゲラ刷り」の起源
校正には、レイアウトに組み込む形で原稿が配置された試し刷りを使用します。
この試し刷りした紙を「校正刷り」と呼びます。
校正刷りは「ゲラ刷り」「ゲラ」とも呼ぶのですが、なぜ「ゲラ」と呼ぶのかご存知でしょうか?
ゲラとは英語のガレー船「galley」からきた言葉で、活字の文字組を入れる枠箱のこと。
日本では明治時代の始めに活版印刷が導入されました。活版印刷には、文字が彫られた活字を原稿の文章どおりに一つ一つ選び並べるという、とてつもなく地道な作業が必要でした。
活版印刷は、印鑑のように文字の部分が浮き出しているようなもので、並べた活字にインクをつけ、紙に直接転写する印刷方式です。
その活字を並べたのが「ゲラ」と呼ばれる箱です。
このゲラに入れたまま刷った校正刷りのことを「ゲラ刷り」と呼びました。現在でもその名残で校正刷りのことを「ゲラ刷り」または「ゲラ」と呼ぶようになったようです。
校正、校閲がなければ本は完成しない
校正は、本や冊子の文章や表現の精度を限りなく完璧へと高め、作者・作品の信用を読者に担保する重要な仕事です。
本や冊子の制作は様々な作業の積み重ねです。
原稿執筆、編集、データ作成、校正、印刷製本、流通へ・・・。
校正は後半に行う作業で、スケジュールが押して時間が限られた中で行われがちですが、余裕をもって日程を組み、丁寧に進めていきたいですね。
次回は「校正の方法 6つのコツと手順」
印刷物をつくる上で大切な「校正」はどのように行うのか、コツや手順について具体的にお話したいと思います。
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