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入稿データがイメージどおりに印刷されない理由

本年度の卒業アルバムのご依頼について、予定する冊数を超えましたので停止しています。
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。

いまやほとんどの方がパソコンのモニターを見ながら原稿を作成し、ネット印刷ならそのままPDFに書き出して入稿することも多々あるでしょう。

しかしモニターの解像度は紙の印刷よりかなり粗く、さらに色合いも違います。それゆえに、モニターでは「よく見えない」部分が多々あり、印刷物がイメージと違う仕上がりになってしまうことが生じます。

 

いつのまにか解像度が低くなっている

Wordの設定で、貼り付けた画像の解像度が自動的に下がる場合があります。

macの場合は「ファイル」→「ファイルサイズの圧縮」ウィンドウ。

windowsの場合は「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」を開き、「イメージのサイズと画質」で確認できます。

「画像の品質」または「イメージのサイズと品質」で300ppi以上に設定されている必要があります。

 

解像度不足は、モニターで作業していると意外と気付きません。パソコンのモニターの解像度はモニター自体の大きさとピクセル数によって様々ですが、50~100dpi程度です。モニターが100dpiなら、300dpiの画像を見ていても、100dpiの画像を見ていても、鮮明さが同じです。しかし、印刷すると100dpiではぼやけてしまうのです。

 

全然違う色になってしまう

モニターは光の集合体なので、色はRGBの3色の光の加算混合で表現されます。一方、印刷はCMYKの4色の減算混合なので、表現できる色の幅が違います。

蛍光色に近いピンクや黄緑、オレンジ、水色などを多用していると、印刷物がぐっとくすんだ印象になってしまいます。IllustratorやPhotoshopはCMYKモードで作業していれば問題ないですが、WordはCMYKモードを選べないので、色の選択に注意しましょう。

▼ RGBとCMYKの違いについて詳しくはこちら

RGBとCMYKの違い 画面と印刷で色が変わってしまう理由

 

RGBとCMYKの違い

 

印刷されない色がある

高精細のモニターを使用している場合、薄い色がきれいに見えすぎてしまう時があります。高性能のモニターは、解像度は印刷物に及ばなくとも明るい色の再現性に長けていて、印刷で表現のできない淡くて明るい色合いを綺麗に見せることがあります。

印刷では5%未満の色アミは消えてしまう可能性が高いです。(色アミとは、C100、M100、Y100、K100以外の数値の色、またはそれを混色したものをさします。)

0.5pt未満の罫線に薄い色を使うのも危険です。印刷は小さなドットの集合体なので、面積が小さいと線が途切れたように見えてしまうのです。

 

以上のミスは気をつけて作業をしていても、うっかり見落としてしまいます。できれば、入稿する前にプリンターなどで紙に印刷してみるのをおすすめします。しかしプリンターの機種によっては色の再現性が低かったり、解像度が低かったりするので、仕上がりにこだわりたい方は「試し刷りサービス」もおすすめです。

 

試し刷り 本印刷前に刷り上がりをチェックできます

 


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