モンテシオンとモンテルキア|特徴や厚み、印刷費を比較、安いのはどっち?
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
- モンテシオン
- モンテルキア
こちらの2種類の紙はどちらも冊子や書籍の本文に使われている「ラフ紙」です。
冊子印刷で一般的な上質紙、コート紙とはちょっと違った個性のある紙です。
名前も似ているモンテシオンとモンテルキアについて、特徴や印刷価格の違いについて解説します。
目次
モンテシオンとモンテルキアの違い
モンテシオンとモンテルキアは日本製紙の石巻工場で開発された東日本大震災復興支援商品です。
モンテシオン
「モンテシオン」はラフな質感の嵩高書籍用紙です。
イシダ印刷ではモンテシオン70.5K(厚さ 約0.15mm)を無線綴じ冊子や中綴じ冊子、平綴じ冊子、リング製本の本文用紙にお選びいただけます。
モンテシオンは白色度80%、少し灰色がかった、少しざらつきのあるラフな質感の紙で紙厚もじゅうぶんあります。厚みがあるからといって固い紙ではなく、軽さのあるやわらかさで、ページ数が多くてもめくりやすく、マンガや同人誌など個性的な仕上がりにしたい冊子におすすめです。
コート紙ほどではないですが、表面が若干塗工されており、上質紙より写真やイラストを色鮮やかに印刷できます。マンガや同人誌に向いている理由はそのやわらかな質感だけでなく、高い印刷再現性にもあります。ベタのある漫画にも適しており、モンテシオンが本文に使われた同人誌は多いです。(ベタの印刷面に紙の繊維や紙粉が出ることがあります)
モンテシオンは退色あり
半年ほどで色味が変わり始め、退色する点を考慮してモンテシオンを選ぶと良いでしょう。どちらかというと、短期で読む雑誌やフリーペーパー、マンガ、小説などに人気のある紙で、時がたった風合いも含めて楽しめる冊子におすすめです。
反対に、記念誌や作品集のような長期で保管する冊子には向かない紙といえます。
モンテルキア
「モンテルキア」はモンテシオンの姉妹品です。
白色度92%とモンテシオンより白色度が高く、嵩高ラフマット紙なかでも高水準の白さです。モンテシオンと比べるとやや重いですが、やわらかい紙でページ数が多い冊子でも厚みのわりに軽く仕上がります。
イシダ印刷ではモンテルキア81.5K(厚さ 約0.15mm)を取り扱っています。
モンテシオンと同様に、表面が塗工されていて、白色度と相まって写真もきれいに引き締まったように印刷できる、再現性の高い用紙です。
嵩高でラフな質感の紙を使いたいけれど、色は純白にしたい冊子にはとモンテルキアが選ばれています。
モンテルキアは退色なし
また、モンテルキアは上質紙がベースなので長期的に退色のおそれがない点もモンテシオンとの違いです。
嵩高の紙とは?
「嵩高の紙」とは、厚みがある軽い紙のことです。
漫画雑誌、ペーパーバックの小説などに使われていることが多く、ページ数が少なくても厚めの冊子が作れます。
商業書籍の場合、本に厚みがなく薄いとページ数が少ない印象を持たれるため、嵩高の紙がしばしば使われます。裏映りしない十分な厚みがあるのに軽いので、読者がページめくりで疲れにくい紙です。また、通常の厚紙と違ってコストも低いのも人気の理由の一つでしょう。
コストダウンをしつつ、軽い仕上がりでボリューム感が出せる使い勝手の良い紙が嵩高の紙です。
【イシダ印刷 その他の嵩高用紙】
ソリストホワイトを使った印刷製本価格、上質紙との価格差は?【高級書籍用紙】
紙の厚さ「K」の意味
モンテシオン70.5K、モンテルキア81.5Kと表記されていますが、どちらも厚みは同じ約0.15mmです。
これはどういうことでしょうか。
紙の厚さは「重さ(Kg)」で表現されます。
1枚の紙の厚さを測ろうとしても薄すぎるし、湿度などによって微妙に厚みが変わるので、正確な数字を出せないからです。ある一定のサイズの紙を1000枚分(種類によっては100枚分)の重さで紙の厚さを表現しています。
モンテシオン70.5Kは非常に軽い紙ですが、やわらかな質感もあり、上質紙70K(厚さ 約0.10mm)よりかなり厚めに感じます。上質紙でいうと110K(厚さ 約0.14mm)程度の厚さに感じられます。
モンテルキアも嵩高の紙になりますが、モンテシオンよりは少し密度が高いので81.5Kです。
モンテシオンとモンテルキア 印刷費はどれくらい違う?
では、モンテシオンとモンテルキアでは印刷費にどれくらい差があるのか、実際の印刷製本の価格を比較してみましょう。
共通の印刷条件は次の通りです。コミックでもよく選ばれるB5無線綴じ冊子です。
- サイズ : B5
- 製本方法 : 無線綴じ
- ページ数 : 100ページ
- 表紙 : アートポスト160K/ カラー印刷
- 部数 : 300部
- オフセット印刷
本文用紙がモンテシオン(モノクロ印刷)
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
本文用紙がモンテルキア(モノクロ印刷)
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
モンテルキアの方が、モンテシオンより印刷費は高くなります。
上記の条件で、10営業日の納期コースで約674円、1冊あたり約2.3円の差があります。(2023年11月)
同人誌では馴染み深い用紙のモンテシオンとモンテルキア。
冊子印刷で一般的な上質紙とは違った独特な質感や風合い、高い印刷特性を活かせるラフ紙を本文用紙の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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