ノンブルの成り立ち|語源はフランス語だがフランスでは「フォリオ」
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
ノンブルの起源
印刷用語に「ノンブル」というものがございます。
これはフランス語の「nombre」のことであり、本づくりの場では「ページ番号」を意味します。上記画像右下の「2208」という数字がノンブルです。
無線綴じのような書籍の本文をページ単位で数えるのは、製本技術とともに外国から伝わった方法なので、そのために外来語が使われているのだと思われます。
日本では古くから「葉(ヨウ)」や「丁(チョウ)」が用いられてきました。
フランス語の nombre という単語は、英語の number にあたります。
日本の出版・印刷業界ではページ番号のことを英語の「ナンバー」ではなく、フランス語で「ノンブル」と呼ぶのが一般的になっています。ノンブルとは英語のnumber(ナンバー)の発音が訛ったものという見方もあります。
「ノンブル」と呼ぶことのメリット
「数」をあらわす nombre や number にはさまざまな意味・用法がありますが、日本ではページ番号のことを「ノンブル」とし、たとえば〈第 〜 号〉というときのナンバー(ナンバリング)とは区別しています。
したがって、ノンブルといえば必ずページ番号を意味することになり、ほかの何かと混同することがないのです。
「ノンブル」のフランス語訳は「フォリオ」です
ところで、この「ページ番号をあらわすノンブル」のことを、フランス語では folio といいます。
話がややこしくなってきましたが、フランスではページ番号のことをノンブルとは言いません。辞書で確認してみましょう。
白水社『ディコ仏和辞典』では次のように説明されています。
画像左上の「684」という数字がフォリオ(ページ番号、ノンブル)です。
見出し語【folio】の項目❶には「葉・丁」のこと、項目❷には「ノンブル」のことが書かれており、この単語が印刷用語であるらしいことが分かります。
そして、見出し語【nombre】には「ノンブル(ページ番号)」をあらわす項目はありません。これはちょっと気持ちがわるい事態ではないでしょうか。
しかし日本では、ページ番号といえば「ノンブル」ということで通っていますので、今更これをフォリオと呼ぶことにするわけにもいきません。
ちなみにノンブルは「付ける」または「振る」といいますが、印刷会社やネット印刷へのデータ入稿にあたってのノンブルの付け方、ページ数のかぞえ方は以下のコラムで解説しております。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。