コート紙と上質紙の違い、向いている冊子は?厚み、特徴で使い分ける
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
上質紙やコート紙は、非常によく使われる用紙で、厚さのバリエーションが豊富です。
紙は種類によって厚さが違っていて、凹加工の施された特殊紙などは、たいてい一種類の厚さがありません。
上質紙やコート紙のように汎用性の高い紙は様々な厚さで作られています。
折り込みチラシのように薄いものから、写真集や画集のようにしっかりとした厚さのあるものまで、幅広い用途に対応できます。
目次
コート紙と上質紙、それぞれの質感や特徴
上質紙とコート紙、それぞれの用紙の特徴や違い、厚みを表にしました。
前回の記事コート紙と上質紙を使いわけようでは、上質紙やとコート紙の色の再現性や筆記性などをご紹介しています。
用紙 | 特徴 | 重さ | 厚さ |
---|---|---|---|
上質紙 | 一般的によく使用されている用紙。表面に光沢はなく、コピー用紙のような質感です。 インキが非常に乾きにくいため、ベタの多いデザインの印刷には不向きです。 主に挨拶状・名刺・リーフレット・パンフレット・はがきなどに用いられます。 |
55kg | 約0.08mm |
70kg | 約0.10mm | ||
90kg | 約0.13mm | ||
110kg | 約0.14mm | ||
135kg | 約0.17mm | ||
コート紙 | 表面にコート剤がうすく塗布されていて、光沢感があり、カラー印刷によく使用されている用紙です。 主にチラシ、パンフ、リーフレット、カタログ、冊子、カラー印刷全般に用いられます。 |
90kg | 約0.08mm |
110kg | 約0.10mm | ||
135kg | 約0.13mm | ||
マットコート紙 | しっとりとした質感で高級感があり、光沢は抑えられております。コートと同様に幅広く利用でき、印刷インキが比較的乾きにくいです。 主にチラシ、パンフレット、リーフレット、カタログ、冊子、カラー印刷全般に用いられます。160kg以上は表紙におススメです。 |
90kg | 約0.11mm |
110kg | 約0.13mm | ||
135kg | 約0.17mm | ||
160kg | 約0.20mm | ||
180kg | 約0.24mm | ||
220kg | 約0.30mm |
イシダ印刷では、上質紙は55Kから135Kまで、コート紙は90Kから135Kまで、マットコート紙は90Kから220Kまでご用意しています。
表紙用か本文用、オンデマンド印刷かオフセット印刷で選べる厚さが異なります。
詳しくは3分でわかる!かんたん無料自動お見積もり&ご注文でご確認ください。
「K」って何?
用紙の「K」という単位は「Kg」のことで、ある決まった大きさの紙1000枚分の重さを表しています。
数値が大きいほど「重く=厚く」なります。
目安としてはコピー用紙が55~70k、チラシが60~90k、パンフレットが90~135k、名刺が160~220kです。
紙は1枚の厚さを測ろうとしても、湿度や温度で変わりやすく、正確な数字が出ないので、まとまった量の「重さ」で表現しているのです。紙の重さは「連量」とも呼ばれます。
紙は軽くて厚いものから、重くて薄いものまで様々です。
例えば、本文用紙で選べる最も薄い紙は、上質紙は55K、コートは90Kで、コート紙の方がずいぶん数字が大きいですが、実は同じくらいの厚さの紙です。
なぜなら、コート紙の方が上質紙よりも重いからです。
同じ厚さの冊子を作った場合、上質紙で作った冊子よりも、コート紙で作った冊子の方が重くなります。写真集や画集、ファッション雑誌など、コート紙で作られた冊子はずっしりと重厚な印象になります。
数百ページに及ぶような厚い本は、本文を上質紙で作った方が持ちやすく、読み手の負担が少なく済みます。
上質紙55K、コート90Kに適した用途の本・冊子
コピー用紙やノートくらいの薄い紙です。
めくりやすく、小説や論文集、テキスト集の本文用紙などに適しています。
薄手のコート紙は、ページ数の多いカタログや説明書などにも使われます。
使い勝手のいい厚さですが、写真集や画集、アルバムなどには少々物足りないでしょう。
上質紙70K・90K、コート110Kに適した用途の本・冊子
少し厚めで、カタログやパンフレットなどに向いています。
上質紙はテキストにも適しています。
色上質の中厚口や厚口と同じくらいの厚さになるので、色違いのページとして合わせると相性が良いです。
テキスト・問題集の印刷・製本では本文に上質紙を使った仕様例の価格や、ポイントをご案内しています。
上質紙110K、コート135Kに適した用途の本・冊子
表紙にもできる厚さで、写真集や画集、アルバムに使うと重厚な印象になります。
ページ数の少ない会社案内やパンフレットなどにも適しています。
紙自体に厚さがある場合、中綴じにする際はページ数が多くならないように注意しなくてはいけません。
写真集やアルバムなど、ある程度ページ数のある冊子は無線綴じで作りましょう。
作品集・画集の印刷・製本ではコート紙、アートポスト紙などを使った画集の仕様例、価格をご案内しています。
上質135Kに適した用途の本・冊子
ハガキほどの厚さで、かなりしっかりとした紙です。
アルバムや、ポストカードとして切り離して使える写真集など、特別な用途の冊子向きです。
作品集・画集の印刷・製本で作品集や図録、写真集に適した仕様例の価格をご案内しています。1部からご注文可能です。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。