コート紙とは?特徴や厚さ、使い方、印刷価格について【冊子印刷】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
コート紙とは?
コート紙とは、表面にコート剤が塗布された紙の総称です。
コート紙の主な特徴
- 平滑性があり「つるつる、しっかりした」コシある質感、手触り
- 少し光沢、ツヤがある
- 発色が良く、写真や絵を鮮やかに艶やかに表現できる
- インクの乾きが早く裏写りしない
彩度の高いフルカラー印刷に向き、発色の良い高画質な冊子を仕上げることができます。
コート紙がよく使われる本、冊子
コート紙が活躍するのは、写真集やイラスト集など、フルカラーで写真や絵を綺麗に見せたい冊子です。
商業印刷の幅広いシーンで最も多く使われています。
- 写真集
- アルバム
- 会社案内
- カタログ
- パンフレット
- プログラム
- 資料集
- 色ベタの多いチラシやポスター
- 週刊誌の表紙
- ファッション誌の表紙・本文
など、様々な用途に適したコート紙は、上質紙と並ぶくらい冊子印刷ではとてもポピュラーな用紙です。
アルバムの定番用紙でもあります。
マットコート紙とは?コート紙との違い
マットコート紙は、表面に微細な凹凸加工が施されて光沢が抑えられた「しっとり、なめらか」な艶消しの用紙です。
半光沢紙とも呼ばれます。
コート紙より落ち着いたナチュラルな印象で、上品な風合いは高級感を演出できます。
こちらも雑誌の本文から会社案内、製品カタログ、パンフレットなどに幅広く使われています。
指紋が目立たず、反射やテカりも無いので筆記性、可読性の高い用紙です。
コート紙は「厚さ」で使い分ける
イシダ印刷では3種類の厚みのコート紙を表紙、本文ともにお選びいただけます。
コート紙 | 重さ | 厚さ |
---|---|---|
90kg | 約0.08mm | |
110kg | 約0.10mm | |
135kg | 約0.13mm |
コート紙90Kの使い方
本文用紙には90Kか110Kが一般的です。
90Kはコピー用紙くらいの厚さです。
コピー用紙というと薄めの紙というイメージがありますが、それはコピー用紙が軽い上質紙だからです。
同じ厚さでも、コート紙は重く、密度が高く、コピー用紙より高級な印象があります。裏写りもほとんど気になりません。
90Kくらいの薄さならめくりやすいので、100ページを超えるようなカタログや会社案内などページ数の多い冊子の本文用紙に適しています。
記念誌や論文集など、本文が上質紙の冊子のカラーページや扉として使用するのもいいでしょう。
コート紙110Kの使い方
110Kは厚めですが、めくりにくいほどではなく、映画のパンフレットくらいの雰囲気をイメージするといいでしょう。
会社案内や製品カタログ、写真集、作品集など、高級感、重厚感を持たせたい時に使用します。
また、ページ数が少なめの冊子や、高級感を持たせたい作品集には110K以上のコート紙を本文用紙に使います。
コート紙135Kの使い方
表紙には、しっかりした厚さの135Kが使われることが多いです。
ページ数が少ないカタログや写真集の本文用紙に135Kを使う事もあります。
卒業アルバム、卒園アルバムなら、本文を135Kにするといいでしょう
本文をコート紙135Kにした場合、表紙の用紙にはコート紙よりもさらに発色が良い用紙アートポスト、マットポストの160K、180Kを使うと重厚な仕上がりになります。
用紙の厚さの単位「K」
「K」は紙の厚さを表す単位で、数字が大きくなると厚くなります。
70K、90K、110K・・・と書かれた数字を目安に判断できますが、この数字は厚さを表してはいません。
コート紙の90K、上質紙の90K、マットコート紙の90Kは全て微妙に厚みが違うのです。
これらは重さを表す数字なので、同じ90Kでも用紙の密度の違いによって手で触った時の厚みは変わります。
例えば、コート紙は上質紙より重いので、同じ90Kでもコート紙90Kの厚みは約0.08mm、上質紙90Kの厚みは約0.13mmです。コート紙90Kの方が薄く感じられます。
その他の用紙の厚み、特徴を取り扱い用紙で一覧にしています。
コート紙を使ったフルカラー冊子印刷 価格シミュレーション
コート紙の価格は、安価な上質紙に比べると高くなります。
モノクロ(白黒)の文章だけの冊子なら、あえてコート紙を使う必要はほとんどないでしょう。
フルカラーの写真やカラフルなデザインを綺麗に見せたい時などにコート紙が選ばれます。
では、実際のコート紙を使った印刷料金をみてみましょう。
B5サイズの冊子の表紙と本文ともにコート紙を使い、パンフレットやプログラムのような仕様でフルカラー印刷をした場合の価格例です。
コート紙を使った冊子印刷 価格の一例
- サイズ : B5タテ
- 綴じ方 : 中綴じ(針金綴じ)
- 表紙 : コート90K/カラー、片面印刷
- 本文 : コート90K/カラー
- 印刷方法 : オンデマンド
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
この仕様で12ページ、300冊のパンフレットやプログラムを1冊あたり150.5円で印刷製本ができます。
B5 12ページ 300冊 | 45,151円(税込) | 一冊あたり 150.5円 |
※納期は超ゆったりコース (10営業日)、10%割引のPDF入稿の場合(2022年9月現在)
他の用紙や部数、オプションを使った料金は3分でわかる!かんたん無料自動お見積もり&ご注文からお確かめください。
サイズや用紙など、クリックして選ぶだけで自動で料金が表示されます。
同じ仕様でも、納期を7日、10日と長くしていくと安くなりお得です!
さらに、全国送料無料、PDFで入稿なら10%OFF!
安く、華やかに!
モノクロ(白黒)の中に、カラーページを入れたコート紙の印刷料金
記念誌や追悼集、社史など、何かの記念として発行される冊子は、本文がモノクロ中心でもコート紙を使うことがあります。
上質紙に比べると丈夫で重厚な印象のコート紙は、記念の冊子に向いています。
もし、モノクロ(白黒)中心の冊子にコート紙を使うなら、写真やイラストがレイアウトされたページをカラーにして冊子を仕上げると、より華やかな冊子になり、おすすめです。
カラーが1ページでも入ると全ページカラー印刷価格になってしまう印刷所が多いのですが、イシダ印刷では「カラー・モノクロ混在印刷」の指定で、カラーページだけカラー料金になります。
モノクロ(白黒)とカラーの混在印刷をぐっとお得に、安く印刷できる独自価格です!
コート紙を使った冊子印刷 価格の比較
例えば、50ページのA4無線綴じ冊子を全ページモノクロ(白黒)か、フルカラー、一部だけカラーページの3パターンで印刷料金がどれくらい変わるか比較してみます。
- 部数 : 300冊
- サイズ : A4タテ
- ページ数 : 50ページ
- 綴じ方 : 無線綴じ
- 表紙 : コート135K/カラー、片面印刷
- 本文 : コート90K
- 印刷方法 : オンデマンド
全ページモノクロ | 69,537円 |
---|---|
全ページカラー | 127,293円 |
10ページだけカラー | 85,262円 |
※税込、納期は超ゆったりコース (10営業日)、10%割引のPDF入稿の場合です(2022年9月現在)
同じコート紙の冊子でも、本文がカラーか、モノクロ(白黒)か、混在かで印刷料金にかなり差があります。
冊子の印象を左右する、カラーページとモノクロ(白黒)ページを使い分けた、メリハリのある表現に「カラー・モノクロ混在印刷」がおすすめです。
予算に合わせて、最適なバランスでデザインしてみましょう。
イシダ印刷のモノクロ(白黒)、カラーが混在する本文ページのご注文指定の一例です。
参考記事:カラー、モノクロの混在印刷で損していませんか?半額以下も可能!イシダ印刷の独自価格
印刷会社を変えて増刷する場合は、用紙メーカーをチェック!
コート紙は固有の商品名ではなく、紙の種類の名前(=一般名詞)です。
印刷会社が使用しているコート紙は、メーカーによって微妙に質感が異なります。
印刷した冊子を全く同じ体裁で別の印刷会社で増刷したい時に、使用する用紙の詳細については印刷会社に確認しましょう。
イシダ印刷でも用紙や冊子の仕上がりなど、印刷製本の専門スタッフがお答えしております。お気軽にご相談ください。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。