カタログの印刷価格、多ページ冊子の紙選び【無線綴じ製本】
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
カタログはページ数が多く、重たくページがめくりにくい冊子になりがちです。
マニュアル、資料集、論文集なども同様ですね。
多ページ冊子に合った製本方法や用紙を選べば、軽量化でき、めくりやすく扱いやすい冊子に仕上げられます。多ページ冊子の印刷製本の仕様選びのポイントをお伝えします。
目次
カタログなど多ページの冊子には「無線綴じ」
ページ数の多い冊子には、無線綴じ製本が最適です。
中綴じや平綴じなど、針金で留めるタイプの製本では厚みのある本を針金で通せず、強度が保てないからです。無線綴じはページの背を糊で表紙に固定したものなので、ページ数にかなり自由がききます。
また、背が平たく、しっかりとした背幅ができ、綺麗な直方体の本に仕上がります。
背表紙にタイトルを入れることも出来ます。
イシダ印刷の無線綴じ製本 対応ページ数
最小ページ数 4ページ ~ 最大ページ数 800ページ
本文のデータは、総ページ数が偶数になるよう作成します。
奇数になった場合は、白紙ページをはさむなどで調整して、偶数にしてからご注文、ご入稿ください。
(白紙ページも、注文ページ数にカウントされます)
分厚い冊子の本文用紙 「できるだけ薄く!」
ページ数が多い冊子は、できるかぎり薄い紙を選び、軽い冊子に仕上げましょう。
軽いカタログは、使いやすく、渡しやすい、そして持ち帰ってもらいやすく、作業効率やビジネスの利便性を大いに高めます。
厚い本文用紙で多ページ冊子を作る3つのデメリット
1. 本が重たくなる
紙の重さは、1枚では種類ごとの差は感じられませんが、何百枚と重なると途端に重くなります。
重いカタログは、持ち運びづらく、整理・保管にも体力を使います。
薄い紙を選んで、扱いやすい本に仕上げましょう。
2. ノドの文字が見えづらい
ノドは、本の綴じ側を指す印刷用語です。
無線綴じ冊子は、紙の厚みやページ数によってノド部分が数ミリ隠れてしまいます。
厚い紙で多ページの冊子を作ってしまうと、内側の文字や図版が見えない、または読みづらくなります。
薄い紙で仕上げ、見開きを見やすくしましょう。
また、余白を広く設定すると、読みやすく綺麗に仕上がります。
ノドの余白は100ページまでなら15mm以上、100ページ以上なら20mm以上に設定しましょう。
参考記事:
本・冊子のデザインの肝「最適な余白」は何mm?【ページ設定】
3. 開きにくい
多ページの無線綴じ冊子を厚い紙で作ると、何枚か重ねた板紙が固くてめくれないように、ページがしならず、とても読みづらくなります。
多ページの冊子を開きやすく、めくりやすくするにはできるかぎり薄い紙で印刷製本しましょう。
本文には「上質紙」 薄くて高品質、リーズナブル
ページ数の多い冊子の本文用紙には、上質紙が軽くておすすめです。
価格の安さも魅力で、商業印刷をはじめ幅広い書籍、冊子に使われています。
もちろん、カタログやマニュアル、資料集にも最適です。
厚さの種類も豊富で、ページ数や用途に合わせて選択できます。
本文としてポピュラーな上質紙は70Kか90Kで、コピー用紙程度の厚さです。
冊子の軽量化には70Kでいいでしょう。
文章が中心で、ベタや写真が少ない原稿、裏写りをさほど気にしない冊子なら、さらに薄くて軽い55Kを選んでもいいでしょう。
本文によく選ばれる用紙にコート紙がありますが、表面にコーティング剤が塗布されている分、重く厚くなるので、多ページ冊子で使うには注意しましょう。
参考記事:
上質紙とは?特徴や印刷の仕上がり、質感ー安くて使い勝手のいい超メジャー用紙
イシダ印刷の上質紙 本文用
● オンデマンド印刷(小ロット向き、1冊から低価格)
上質紙70K 約0.10mm 多ページ向き!
上質紙90K 約0.13mm
上質紙110K 約0.14mm
上質紙135K 約0.17mm
● オフセット印刷(大部数向き、モノクロ本文が激安)
上質紙55K 約0.08mm 多ページ向き!(オフセットのみ)
上質紙70K 約0.10mm 多ページ向き!
上質紙90K 約0.13mm
上質紙110K 約0.14mm
上質紙135K 約0.17mm
分厚い冊子の表紙用紙 「丈夫で強い紙」
無線綴じは、表紙用紙で本文用紙をくるんで綴じる製本方法で、背表紙が本文全体を支えています。
それ故に、ページ数の多い冊子の表紙には強度の高い用紙を選ぶのがポイントです。
本文には上質紙、表紙はコート紙やマットコート紙を使ってフルカラー印刷にすると、本格的でしっかりとした冊子になります。
コート紙やマットコート紙は表面にコーティング剤が塗布されている用紙で、上質紙よりも強く、表紙に適しています。
厚みは135K以上を使用しましょう。
マットコート、アートポスト、マットポストは160Kを超える分厚い紙も表紙に使われます。
イシダ印刷の表紙用紙
多ページ冊子の表紙によく使われるコート紙、マットコート紙、アート紙を記載しています。
他に上質紙、色上質紙、レザックも表紙に選択できます。
● コート紙
コート90K 約0.08mm
コート110K 約0.10mm
コート135K 約0.13mm 多ページ向き!
● マットコート紙
マットコート90K 約0.11mm
マットコート110K 約0.13mm
マットコート135K 約0.17mm 多ページ向き!
マットコート160K 約0.20mm 多ページ向き!
マットコート180K 約0.24mm 多ページ向き!
マットコート220K 約0.30mm 多ページ向き!
● アートポスト
アートポスト160K 約0.17mm 多ページ向き!
アートポスト180K 約0.20mm 多ページ向き!
アートポスト200K 約0.22mm 多ページ向き!
● マットポスト
マットポスト220K 約0.26mm 多ページ向き!
イシダ印刷 取り扱い用紙一覧表(特徴、厚さ、用途の比較)
最大ページ数の印刷料金 イシダ印刷の場合
800ページのB5冊子を無線綴じで印刷製本したら、印刷料金はいくらになるか、シミュレーションしてみました。
- B5
- 無線綴じ
- 800ページ
- 部数 : 150冊/300冊/500冊
- 本文 : 上質紙70K/モノクロ
- 表紙 : コート135K /カラー片面
- オフセット印刷
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
無線綴じ冊子 B5 800ページ 500冊 |
646,770 円(税込) | 一冊あたり 約1293.5円 |
※通常価格、納期は超ゆったりコース (10営業日)、10%割引のPDF入稿の場合(2022年4月現在)
多ページのカタログやマニュアルなどにあった仕様で、本文用紙に上質紙70K(厚さ 約0.10mm)を使っています。
この仕様で500冊を1冊あたり約1293.5円で印刷製本できます。
他の用紙や部数、ページ数での価格は3分でわかる!かんたん無料自動お見積もり&ご注文からお確かめください。
サイズや用紙など、クリックして選ぶだけで自動で料金が表示されます。
同じ仕様でも、納期を7日、10日と長くしていくと安くなりお得です!
さらに、全国送料無料、PDFで入稿なら10%OFFです!
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電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
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お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
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