オンデマンド印刷の時代
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
冊子印刷のここ数年の動きを見ていると、オンデマンド印刷と呼ばれるデジタル印刷の興隆が目覚ましいでしょう。従来のオフセット印刷、さらに古くからある活版印刷などとは違って、「版」を使わないデジタル印刷です。コンビニや学校、オフィスにあるコピー機と同じ原理で、デジタルデータを直接4色のトナーで表現する印刷方法ですが、コピー機よりもずっと美しく、クオリティの高い印刷が可能です。オフセット印刷が大量部数になればなるほど一冊あたりの単価が下がるのに対し、オンデマンド印刷は一部刷っても大量に刷っても一冊あたりのコストがあまり変わらないので、少部数向けです。それ故に、個人の論文集やアルバム、作品集、同人誌などの需要が主でしたが、最近は商業出版や企業のパンフレットや資料集、パッケージ印刷などにも用いられています。
オンデマンド印刷とウェブの活用
オンデマンド印刷がオフセット印刷より優れている点は、一部から手軽に印刷できることです。オフセット印刷の場合は、版を作ってから紙に刷るので、需要のある数を一気に刷らなくてはいけません。例えば、今月二十冊、来月三十冊、などと細切れに発注すると無駄なコストがかかるので、一気に印刷した方がお得なのです。しかし、そうすると必要な数を読み違え、大量の在庫を保管しなくてはいけなかったりして、余計なコストが嵩みます。
一方、オンデマンド印刷は必要になった時に必要なだけ刷ればいいので、正確な予測を立てる必要がないのです。オンデマンド印刷は主に個人制作の簡易的な冊子などで需要を伸ばしてきましたが、最近では商業印刷や企業のパンフレットにも活用されています。先に電子書籍やPDFなどでウェブ公開して、紙の冊子が必要になった人にだけ印刷して配布、あるいは販売するのです。いつ誰が印刷を発注しても応えられるようになったのは、素早く手軽なオンデマンド印刷のおかげでしょう。
紙の冊子であることの重要性
ウェブや電子書籍の普及で、個人も企業もデジタルで情報発信をするのが普通になりましたが、冊子にはウェブにはない利点が多々あります。一つは、受動的な読者にも情報を届けられるという点です。ウェブサイトはパソコンや携帯電話などでアクセスしないと見れないので、案外能動的なメディアと言えます。SNSやメールでリンク先が送られてきて、気になればようやくクリックするという感じで、全く知らない会社や作品にはアクセスできません。
冊子は、企業や学校、博物館、街角に置いてあるだけで、知らない人にも手に取ってもらいやすいのです。印刷物が行き渡る人数に限りはありますが、全く宣伝できていないサイトよりも効果的かもしれません。また、対面で会社案内をする時も、ウェブサイトのアドレスだけを渡すより、冊子を渡した方が確実に読んでもらえます。
二つめの利点は保存性です。漫画や小説など、ウェブサイトで公開されたものを読んだのに、紙の本でも持っていたくなって買う人は多いでしょう。ネット環境のない場所でも自由に読めて、人に見せて共有することが出来るのが紙の冊子の利点です。紙のページをめくるという体験、表紙のデザインや、紙の質感など、装丁のこだわりも冊子印刷にしかない楽しさです。
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