オンデマンドのカラー印刷をうまく仕上げるコツ
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
オンデマンド印刷は、100部未満の少部数の冊子を安くスピーディーに印刷できる技術です。同人誌や自費出版の小説やビジネス書、自伝など、個人向けの小ロット印刷では主流になっています。
画質はオフセット印刷に見劣りしないクオリティで、同人誌のフルカラー表紙や写真集、イラスト集などもオンデマンド印刷で作れます。ただし、綺麗にカラー印刷をするには少々コツがあります。
モニターの色と印刷物の色は根本から違う
デジタルで作成したイラストや写真を印刷したとき、色がくすんでしまった経験を持つ方は多いでしょう。そんな時、つい印刷のせいかと思ってしまいますが、適切にデータを作成しないと、どんなに高額な印刷所に頼んでも色は改善しません。
まず、パソコンのモニターと印刷物の色表現の違いをおさえておきましょう。
- モニターはRGB
- 印刷物はCMYK
RGBは、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の3色の光で色を表現します。構成要素が光なので、色を重ねると明るくなります。蛍光色などの鮮やかで明るい色の表現に優れていますが、パソコンやスマホのモニターのように、光を発する支持体でないと表現できません。
CMYKは、C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)K(≒黒)のインクで表現する方法です。絵の具の混色のイメージで、色を重ねると暗くなります。
RGBからCMYKの変換が肝
イラスト作成ソフトやデジタルカメラは、液晶画面を見ながら操作するのが前提ですから、デフォルトでRGBモードになっています。
一見蛍光色を使っていないように見えるイラストでも、鮮やかな青空や夕焼け、血色のいい肌の色など、CMYKに変換すると驚くほどくすんでしまうことがあります。
単に変換するとかなり彩度が落ちるので、変換後に彩度を上げると鮮やかに見えます。
彩度は上げすぎるとハーフトーンがつぶれてグラデーションの部分がガビガビするので、+5~30くらいの間で、画像の細部が潰れていないか確認しながら上げましょう。
最初からCMYKで作成する
印刷を前提としてデータを作成するなら、初めからCMYKモードでイラストを描くとスムーズです。
photoshopのCMYKモードは、色の範囲を制限し、擬似的にCMYKの状態を作り出します。
オーバーレイや乗算、光彩など、色を重ねる効果はRGBモードと同様に使えます。
オンデマンドはくっきりした色が得意
オンデマンド印刷は、オフセット印刷と比べるとインクに光沢感があり、濃い色や派手な色が印象的に見えます。
反対に、繊細なグラデーションや淡い色に少々弱いです。
くっきりした色合いの装飾や、ポップなデザインが得意です。人の肌は明るめに仕上げると、きれいに印刷できます。
本番の印刷と全く同じように印刷されたものが届くので、それを見ながら色を調整して再入稿できます。
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