冊子印刷を注文しようとした時、必ず選ばなくてはいけないのがオンデマンド印刷とオフセット印刷です。カンタンお見積は、オンデマンドで印刷した場合とオフセットで印刷した場合の価格がワンクリックで確認できるようになっています。

オフセット印刷とオンデマンド印刷は全く違う方式の印刷技術ですが、仕上がりはどちらも綺麗で安定しているので、見た目ではほとんど分かりません。大抵の場合は、安い方を選べばほとんど問題ないでしょう。オンデマンド印刷は200部以下の少部数の冊子を作る時にお得で、オフセット部数が大きくなればなるほど、一冊あたりの価格が安くなります。

オフセット印刷とオンデマンド印刷の特徴

オフセット印刷は、原稿データを金属のプレートに焼き付けた「版」を製作し、それにインクをつけて紙に転写します。版画と同じ原理で、一色ずつインクを重ねていきます。フルカラーの場合はCMYK（シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック）の四色を使うので、一枚印刷するのに紙を四回印刷機に通すことになります。黒一色の時は一回だけ印刷機に通せばいいので、フルカラーより印刷コストは安くなります。スーパーのチラシなどで、赤と黒の二色刷りや、青の一色刷りの印刷物などを見たことがあると思います。大量部数の印刷物は、色数を減らすことでコストが抑えられるのです。

オンデマンド印刷は、版を使用せずにデータを直接レーザープリンターで出力します。トナー式で、基本的にはコピー機と同じような原理ですが、オンデマンド印刷機の方が高詳細で、発色もよく、細かいところまで綺麗に印刷できます。版の製作工程がない分、納期を短縮することが可能ですし、原稿の差し替えも簡単です。

どちらがお得？

比較すると、オンデマンド印刷の方が手軽そうな印象ですが、オフセット印刷も一度版を作ってしまえばあとは紙に刷っていくだけなので、印刷部数が多ければ多いほど一冊あたりにかかる時間は短くなり、コストも下がります。しかも、同じ版と同じインクを使って刷るので、何百部、何千部と刷っても色が安定しています。

オンデマンド印刷機は、印刷する時々によって若干色合いが変わってしまうことがあります。