意外と多い小説サークル

同人誌といえば漫画、というイメージですが、実は小説の同人サークルもたくさんあります。
まだ印刷所がデータ入稿に対応していなかった時代は、ワープロで打った原稿をプリントアウトして、それを入稿用の原稿用紙に糊で貼りつける方法が主流でした。
しかし現在は、小説は漫画よりも簡単にデータ入稿できてしまうので、誰でも気軽に同人誌を作れるようになりました。
小説こそ、もっとも小部数印刷に向いている同人誌と言って良いでしょう。

Webでコツコツ書いた原稿をまとめる

小説の創作の場合、元ネタのある二次創作よりもオリジナルに取り組む人が多いのが特徴です。
Twitterに投稿した文章をまとめて同人誌にする人もいます。
パソコンやスマホの普及により、デジタルで小説や日記を書く人も多くなってきました。毎日少しずつ書いていると、気がついた時にはかなりの文章量になっているものです。
また、インターネットには様々な小説投稿サイトがあり、若者からお年寄りまで人気があります。アクセスをたくさん集める作品は出版社から声がかかって書籍化されたりもします。
しかし投稿者によっては、原稿がたまったら自分で同人誌として発行し、イベントで頒布するという人もいます。
オリジナル小説の場合、たくさん印刷しても在庫が残る可能性が高いことから、小部数のオンデマンド印刷が好まれています。

小説同人誌の作り方

小説同人誌のサイズは様々です。
少し前までは同人誌のサイズといえばB5かA5しかなく、小説本の場合は主にA5が選ばれていました。現在でも、小説の他に挿絵や漫画などのページが多い場合は、A5サイズが多いようです。
しかし最近は、小説オンリーの同人誌の場合、B6サイズか新書版サイズか文庫本サイズで作られることが増えており、より商業誌に近い形になってきたという印象です。
自分の書いた文章が、実際に書店で販売されているものと同じ形の本になるのは嬉しいものです。
本文はWordで作成するのがベストな選択です。他のエディタソフトを用いて執筆していたら、Wordにコピー＆ペーストして編集しましょう。
入稿時はそれをさらにPDF形式にする必要があります。表紙にイラストを入れたり、本文に挿絵を組み込む場合なども、PDFであればレイアウトが自由自在です。
自分の創作物を本という形にすれば、執筆のモチベーションが上がること間違いなしです。
漫画に比べ、どうしてもページ数が多くなりがちな小説同人誌ですが、小部数印刷にすればコストも抑えられるのでおすすめです。