自由度の高い冊子の製本方法「無線綴じ」

製本方法には無線綴じ、中綴じ、平綴じ、リング製本などがありますが、装丁を最も多く追加、加工できる製本方法が無線綴じです。

無線綴じは複数の紙を重ねて表紙用紙でくるみ、背の部分に特殊な製本用の糊をつけて圧着する製本方法です。
しっかりとした背表紙のある直方体に仕上がる、2ページ単位（紙1枚）でページ数を増やせる、数百ページを一度に綴じられるなどが特徴です。

 

ページを挿入したり、冊子自体が厚くなっても綺麗に綴じられる製本のしくみが、色違いの紙や大きさの違う紙を本文の自由な位置に挿入するなど、装丁の自由度が高く、装飾性や利便性のある本を作ることができます。

次に、無線綴じに追加できる代表的な装丁を4つ紹介します。
今回ご紹介する扉、片袖折り、ブックカバー・帯、見返し以外にも、イシダ印刷ではPP加工や箔押し、穴あけ加工などのオプション加工をご用意しております。どんな装丁か、納期や価格例など詳しくはオプション加工でチェックしてみてください。

 

扉

扉（とびら）は色上質紙のページを本文の途中、あるいは巻頭、巻末に挿入できるオプション加工です。
小説、テキスト、論文集、資料集、追悼集など、章やカテゴリーごとに扉を入れると、検索性が上がり、お洒落でデザイン性の高い本になります。

 

イシダ印刷では最大20枚までの扉を入れられます。デザインの幅が広がり、利便性も向上できる扉は、追加納期もかからず、手軽にチャレンジできるオプション加工の一つです。

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片袖折り

片袖折りは、図のように2ページ分の紙を三つ折りにして折りたたんだ状態で挿入する加工です。
地図や年表など、ワイドに横長で表現したい情報を見開きのノドで途切れることなく見せられます。

 

片袖折りのページがあると、本を手に取った読者は「なんだろう？」と思って開きたくなります。実用的なだけでなく、ワクワク感もアップするおすすめのオプションです。こちらもイシダ印刷では追加納期なしで10枚までご指定いただけます。

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ブックカバー、帯

ブックカバー・帯も無線綴じ製本にのみ追加できる装丁、加工です。
無線綴じと並んでメジャーな製本方法「中綴じ」は背表紙がなく、背幅に厚みがないので、カバーや帯を巻くことができません。

 

ブックカバー、帯は冊子全体を保護、補強するだけでなく、商業出版と変わらない印象で高級感、安定感を演出できる人気のオプション加工です。
自費出版、文庫や新書、作品集、句集、実用書など多くの読者に作品の価値をアピールしたい作品、イベントや書店での展開を予定している書籍などはカバーや帯を付けた製本が好まれています。

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見返し

本格的な装丁で本を作るなら、見返しもおすすめの加工です。
表紙と本文の間にある、表紙の裏面に貼り合わせた色紙と本文側の色紙のページを合わせて「見返し」と言います。

 

商業出版の小説には必ずといっていいほど見返しがついています。
これは飾りだけではなく、表紙に紙を貼り付けることで冊子全体を補強して耐久性を高めています。

また、作品の本文に入る前の導入効果もあり、小説やイラスト集、画集、同人誌など世界観を本全体で表現する冊子に効果的な装丁です。

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オプション加工を複数組み合わせた無線綴じ冊子

オプション加工は複数を組み合わせて指定した注文も可能です。

例えば、ブックカバーと帯を付けた文庫サイズの無線綴じ冊子に、扉を付けることもできます。あるいは見返しと片袖折り、PP加工を追加したB5サイズの無線綴じ冊子も製本できます。

 

オプション加工には、対応した表紙用紙やサイズなど条件がある加工もあります。
3分でわかる！かんたん自動お見積もり＆ご注文で、実際にオプション加工を追加した無線綴じ冊子の印刷製本をシミュレーションしてみましょう。

選んだ内容でリアルタイムで印刷費が表示されるので、加工のあり、無しで予算感をチェックするのにも便利です。

 

シンプルな製本方法を活かした、カスタマイズの選択肢の多い無線綴じの冊子印刷を是非お試しください。

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