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オフセット印刷、オンデマンド印刷の違いと使い分け方

本年度の卒業アルバムのご依頼について、予定する冊数を超えましたので停止しています。
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。

イシダ印刷では、オンデマンド印刷とオフセット印刷の両方を扱っています。

オンデマンド印刷とオフセット印刷は、仕上がりは非常に似ているのですが、実は違う仕組みの印刷方法です。

オフセット印刷とは?

オフセット印刷は大量部数を安定した品質で印刷することに優れています。

印刷方法は版画に似ていて、入稿データから金属製の版を作成し(製版)、その版にインクをつけて、ブランケットと呼ばれるゴムに転写して刷ります。この方法のメリットは、版が直接紙に接触しないので、版が傷みにくいということです。数千部、数万部の大量印刷を同じ版で行うことができます。

オフセット印刷とは?

上の図はカラー印刷の場合です。モノクロ印刷は、黒の版だけで刷ります。

オフセット印刷は高画質が魅力

オフセット印刷の版は非常に薄く、物理的な凹凸はほとんどありません。インクが付く部分と付かない部分は、ごく薄い皮膜によって分けられます。その結果、非常に細かい点や線の印刷が可能になります。

そしてブラケットと呼ばれる柔らかいゴムに転写することにより、力を加えなくても紙にインクが転写できて、繊細な表現が可能になります。

オンデマンド印刷とは?

オフセット印刷との大きな違いは、製版の工程がないことです。

入稿データをオンデマンド印刷機に送信すると、データが処理されてCMYKのトナーで直接紙に吹き付けられます。

コンビニやオフィスにあるレーザープリンターと同じ方式ですが、一般的なプリンター、コピー機より高解像度で高画質です。

オンデマンド印刷とは?

オンデマンド印刷とオフセット印刷の使い分け

多くの方は、部数によって使い分けています。

見積もりページでは両方の印刷価格が表示されます。

※ 部数によってどちらの方が安いのが変わるので注意してください。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の使い分け

オフセット印刷は1部でも1000部でも製版の価格がかかるので、少部数だと一冊あたりが高額になってしまいます。しかし使う版は一つなので、部数が多くなるほど一冊あたりの製版コストが下がるため印刷価格も安くなります。

イシダ印刷では、おおむね150部以上ならオフセット印刷の方がオンデマンド印刷よりも安くなります。

オフセット印刷の方がきれい?

オンデマンド印刷の画質は年々向上して、ほとんど見分けがつきません。しかし広範囲のベタ色やグラデーション、細かい線のイラストや写真などは、やはりオフセットの方が安定しています。

モノクロならクオリティに差がほとんどありませんが、オンデマンドだと、わずかに黒文字にテカりが出ます。

商業印刷は大抵千部以上は刷ることもあって、オフセット印刷を採用しています。

美術書や高級商品のパンフレットのような、精緻な再現性や、色表現が求められる冊子や書籍にはオフセット印刷が用いられますが、そうではない通常の冊子印刷や少部数印刷にはオンデマンド印刷がコスト面でも優れているため、一般的になりつつあります。

品質と価格との兼ね合いで最適なものを選びましょう。

 

少部数のオンデマンド印刷
印刷価格はオフセット印刷と比べてどれくらい安い?

一般的に100~150部くらいまではオンデマンド印刷の方が1冊あたりの価格が安くなります。
少部数のオンデマンド印刷が、オフセット印刷と比べてどのくらい安いのか、10部、50部、150部で比較してみました。

 

次のようなA4の無線綴じ冊子(60ページ)のオンデマンド印刷とオフセット印刷の価格を比較します。
※2020年8月現在(通常価格、税込、送料無料)

  • サイズ  : A4
  • 本文ページ数 : 60ページ
  • 製本方法 : 無線綴じ
  • 表紙   : 色上質紙最厚口/モノクロ
  • 本文   : 上質紙70K/モノクロ
  • 納期   : 超ゆったりコース(10営業日)
  • PDF入稿(通常価格から10%OFF!)

 

10部

オンデマンド印刷 4,600円  一冊あたり460
オフセット印刷 26,677円  一冊あたり2667.7円

 

1冊あたりの価格差が2000円以上あります。
オンデマンド印刷が少部数で発揮するコストパフォーマンスがよくわかります。

オンデマンド印刷が普及する前は、冊子印刷は高額になりがちでした。今では10部でも、一冊あたり500円以下で本格的な冊子ができるようになりました。

 

100部

オンデマンド印刷 23,159円  一冊あたり231.6
オフセット印刷 31,271円  一冊あたり312.7円

 

100部も、オンデマンド印刷の方が安く印刷できます。
価格差は81.1円と10部より大幅に価格差が縮まりましたが、これはオフセット印刷は一度製版すれば何万部でも印刷できるからです。部数が多くなるほど一冊あたりの価格はどんどん安くなり、オンデマンド印刷との価格差が縮まっていきます。

 

オンデマンド印刷も、一度に多くの部数を印刷するコストが効率化されて、一冊あたりの価格が安くなっていきます。写真の高精度の再現性や濃い色のベタ面の質感など、精緻な表現が求められる印刷物でなければ、オンデマンド印刷を選択する場合が多いです。

 

150部

オンデマンド印刷 33,761円  一冊あたり225
オフセット印刷 34,781円  一冊あたり231.9円

 

150部ではさらに価格差が縮まって1冊あたり7円ほどの違いですが、オンデマンド印刷の方が安いです。
今回の印刷仕様では、158部以上からオフセット印刷の方が安くなります。

 

オンデマンドとオフセット、冊子の印刷価格を一発比較!

イシダ印刷の冊子印刷はオフセットとオンデマンドの両方を取り扱っています。
(オフセット印刷はモノクロ本文対応)

3分でわかる!かんたん無料自動お見積もり&ご注文では、用紙やページ数、製本方法などの印刷仕様を選ぶと、オンデマンド印刷とオフセット印刷の印刷価格を自動で同時に表示します。

 

今回比較した印刷仕様以外の用紙や部数、サイズ、オプション加工などを選んだ印刷価格は3分でわかる!かんたん無料自動お見積もり&ご注文でチェックできます。
ぜひお試しください。

かんたん無料自動お見積もり&ご注文ページ

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  1. 1冊から1冊単位でご注文できます
  2. 最短2営業日出荷 7日、10日と納期が長いほど安い!
  3. 本印刷前の「試し刷り」
  4. PDF入稿は10%OFF!
  5. 全国送料無料

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無線綴じ冊子

書籍・テキスト・報告書などページ数が多い冊子に最適です。800ページの製本まで対応しております。

  中綴じ冊子

中綴じ冊子

取扱説明書・報告書・パンフレットなどページの少ない見開き状態で使うものによく用いられています。

  平綴じ冊子

平綴じ冊子

ページ数が少ない企画書・社内資料やアンケートなどの配布資料など簡易的に用いる資料にオススメです。

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リング製本

リング製本は綴じ側にパンチで穴を開けて、ワイヤーリングで背部分を綴じる製本方法です。

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