インク? インキ? 印刷に欠かせない「インク」について学ぼう
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印刷には欠かせないインク。「顔料インク」「染料インク」など種類があり、皆さまも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
今回はこの「インク」についてお話したいと思います。
家庭用のプリンターを購入する際に、「顔料インク」にするか、「染料インク」にするか、どちらを選べばよいのか迷ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「顔料」と「染料」には性質や特徴に違いがあります。従って、それぞれのメリット、デメリットを考慮して選択する必要があります。ぜひその違いを知って、使いこなしてみましょう。
ところでインクとひとくちに言っても「インク」「インキ」と表現していることに気付かれましたでしょうか。インク(またはインキ)はオランダ語由来で「inkt」と表記します。江戸時代、蘭学とともにオランダから日本に入ってきたと言われています。インク、インキともに呼び方の違いに明確な理由はないようですが、主に、万年筆など筆記具に使用されている場合には「インク」、印刷関連に使う場合、例えばオフセットインキなどというように「インキ」と表記することが多いようです。
どちらにしてもはっきりと違いを示すものはなく、どちらも同義語として扱われているようです。
「顔料インク」と「染料インク」のメリット、デメリット
「顔料インク」と「染料インク」について詳しくお話しましょう。この2つは成分の成り立ちが違います。「顔料インク」の方は着色の成分自体が溶け切っていないものを言います。溶剤の中に成分が分散しているのです。つまり色の成分自体が大きいもの。水に溶け切らないコーヒー豆のようなものといったらわかりやすいでしょうか。
粒子が大きいため、一般のコピー用紙などでも滲むことなく鮮明に印刷できるというメリットがあります。しかし粒子が粗くなるために写真用紙などツルツルに加工された用紙への写真印刷などには向いていません。
一方、「染料インク」の方は着色の成分が溶剤に完全に溶け切っているのが特徴です。例えるなら水に溶かした砂糖のようなものです。用紙に浸透しやすいというメリットがあり、鮮やかで透明性の高い印刷が可能になります。「顔料インク」には不得意な写真専用の用紙への印刷もきれいに仕上げることができます。
ただし、一般のコピー用紙など表面加工されていないものに関しては、成分が染みて滲んでしまうことがあるため、細かい線がぼやけてしまったり、紙の裏まで染み込んでしまったりというデメリットがあります。
より良い印刷物を制作するには、特徴をよく理解してうまく使い分けるとよいでしょう。
次回は印刷用のインクについてお話したいと思います。
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