【Word】ふりがなの付け方(ルビの振り方)と種類
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
ルビとは?
ルビとは読みにくい漢字の読み方を示すための仮名文字です。振り仮名(フリガナ)といえば通りがいいでしょう。
原則として平仮名またはカタカナが用いられます。
語源は英語のruby(宝石のルビー)にあるようですが、英語の辞書で「ruby」を引いてもルビの意味はありません。なぜなら、ルビという便利なものが英文にはないからです。
和文特有のふりがな(ルビ)ですが、実はさまざまな「振り方」があります。
この記事ではWordでルビを振る方法を紹介しながら、ルビの形式を見ていきたいと思います。
下の画像は、久生十蘭『ノンシャラン道中記』より引用した文章に、解説のためにさまざまな形式でふりがな(ルビ)を付けたものです(読みは原文のまま)。
この文章を例に、Wordでルビを振る設定方法を紹介します。
漢字一文字にふりがな(ルビ)を付ける方法
ルビを振りたい漢字を含む文字列を選択して右クリックします。ポップアップより〈ア亜〉という項目をクリックします。(リボンからも選択できます)
ルビの指定単位を「文字列全体」から「文字単位」に変更します。
不要なルビを削除します。
ここでは平仮名の「き」「て」に対応するルビ欄を空白にします。
配置を「均等割り付け2」にすると、文字の真ん中にルビが振られます。
以下はルビの配置を「左揃え」にしたもので、一般に「肩付き」と呼ばれています。
縦書きの本文では、左揃えのルビ(肩付き)はこのように表示されます。
二字の漢字にふりがな(ルビ)を付ける方法
一字のときと同様の手順でルビのダイアログボックスを開きます。
自動で読みが入力されていますが、今回は「とうはん」を「とはん」に変更します。
「グループルビ」と「モノルビ」
熟語をひとまとめのグループ(文字列全体)にする振り方は、「グループルビ」と呼ばれています。
グループルビを指定すると、行が変わるときに行末にきた熟語とルビを分割することができなくなります。
そこで、ルビを振る対象文字列を「モノルビ(文字単位のルビ)」に変更します。
「文字単位」をクリックし、文字ごとにルビを入力します。
それぞれの漢字の上(本文では漢字の右側)にルビが割り振られました。
登攀(とうはん)の読みを登攀(とはん)とし、文字単位の指定により「登(と)」「攀(はん)」が分割して表示されるようになりました。「厚手(あつで)」も同様の設定です。
ふりがな(ルビ)の種類
ルビの3つの形式をプレビュー表示で見比べてみましょう。
グループルビ「均等割り付け」
モノルビ「均等割り付け」
モノルビ「肩付き」
どれが見やすいかはともかく、小説では慣習的に肩付きルビが振られることが多いようです。
グループルビにした方がよい場合
小説では肩付きルビが多いといっても、出版社の好みによるところが大きく、はっきりと定まったルールはありません。
しかし、肩付きではなくグループルビにした方がよい場合がございますので、いくつか紹介いたします。
熟字訓の単語
漢字に訓読みがあてられている熟語にはグループルビが適切です。
ほかに、「昨日(きのう)」「浴衣(ゆかた)」「陽炎(かげろう)」などがグループルビになります。
ただし、「二人」を「ににん」と読ませるときは、肩付きルビ(左揃えの設定)がよいでしょう。
カタカナ読みの熟語
漢字に外国語の音をあて、カタカナのルビを振る場合、「文字列全体」&「均等割り付け」でグループルビにします。
ほかに、「口紅(ルージュ)」「英吉利(イギリス)」などがあります。
独自の読み方をさせたい熟語
漢字の音を無視した独自の読みを、熟語のルビに指定する場合は、グループルビにするのが一般的です。
ルビを振り方は統一する
さまざまな形式のルビを見てきましたが、どれも絶対的なルールではありません。
ただし、構成がおなじ漢字文字列に対して、作品内で複数の形式を混在させないようにしてください。
作品の中でルビの振り方を統一して、肩付きルビなら最後まで肩付きで通し、グループルビなら最後までグループでルビを振るようにしましょう。
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