【森林認証制度の種類】FSC、PEFC、SGECの違いと特徴
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
森林認証紙とは
紙をつくるためには木を伐採しなければなりませんが、持続可能な森林の利用を実現するために「管理された森林を材料として使用する」取り組みがおこなわれています。
これは地球全体として森林の減少を止めようとするもので、SDGsでは「気候変動対策に関する目標13」や「陸の豊かさに関する目標15」に該当します。
環境にやさしい紙として各国でひろく利用されており、さまざまな認証制度が整備されています。
森林認証制度はいろいろあります
森林認証制度とは環境ラベリング制度(環境に配慮した製品に環境ラベルを添付する制度)のひとつであり、木材や紙製品に認証マークを付与することで、適切に管理された森林から産出された材料であることを明示するための制度です。
森林の管理・運営から加工・流通過程までを審査して認証をおこないます。
森林認証制度にはその仕組みによっていくつかの種類がありますが、具体的にどのような違いがあるのか分かりにくいかもしれません。
ここでは代表的なふたつの認証制度、FSCとPEFCの違いを中心にまとめたいと思います。
FSC(エフ・エス・シー)認証制度
1993年にカナダで設立されたNGO「森林管理協議会:Forest Steward Council」が森林の管理を評価する国際認証制度です。
森林認証紙でもっとも目にする機会が多いのがこのFSC認証紙ではないでしょうか。
すべての地域において、FSCが定めた統一基準で認証をおこなっており、規格を満たす製品にFSC認証ラベルを付与しています。
PEFC(ピー・イー・エフ・シー)森林認証プログラム
1999年にフランスで発足したNGOで、小規模な林業にも対応する国際認証制度です。
PEFCとは特定の組織や団体の名称ではなく、Programme for the Endorsement of Forest Certification(森林認証の承認のためのプログラム)の略称です。
各地域において、それぞれの基準で策定した森林認証をおこない、それを相互に承認することによって運用していく認証方法です。
相互承認のための基準として「政府間プロセス基準」が定められており、承認を得た製品にはPEFC認証ラベルが付与されます。
SGEC(エスジェック)/PEFC森林認証制度
SGEC(緑の循環認証会議:Sustainable Green Ecosystem Council)は、2003年に日本で設立された国内規格を管理する機関で、日本の森を守るための認証管理団体です。
2016年にはPEFCと相互承認をおこない、現在は「SGEC/PEFCジャパン」として国際森林認証制度を運営しています。
まとめ
- ひとつの制度でさまざまな地域に適用するのが「FSC認証」
- さまざまな規格をひとつにつなげる制度が「PEFC認証」
- SGECはPEFCと相互承認している(つながっている)日本の認証制度
森林認証紙以外にも、間伐材を用いた紙や、非木材紙、再生紙など環境に配慮した用紙がございます。
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