【教科書の印刷製本】無線綴じ料金シミュレーション、紙選びやデータ作成のコツ
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
目次
教科書の定番 無線綴じ製本の特徴
教科書のポピュラーな製本方法は無線綴じです。
無線綴じは、本文の束の背の部分を表紙用紙でくるんで、製本用の糊で本文と表紙を接着させて綴じる製本方法です。主な特徴は次の通りです。
- 平らでしっかりとした背表紙ができる
- 表紙・背表紙、裏表紙が一枚の紙で綴じられている
- まっすぐな直方体に仕上がり、立てても重ねても収納しやすい
- 背表紙のタイトルや著者名が本棚で整理しやすく、探しやすい
- 多ページの冊子、書籍もばらけず、繰り返し使える
登下校で持ち運んだり、学年を通して授業で繰り返し使われる教科書に最適な製本方法です。また、無線綴じは多ページに対応できるので、製本方法でページ数を制限されることなく自由に構成できるのもメリットです。
ページ数が少ないと背表紙ができず、タイトルが入らない点と、ノドまで開き切らない点には注意が必要です。
参考記事:
背表紙は何ページからできる?背幅は何mm必要?【無線綴じ冊子の製本】
無線綴じとは?特徴や冊子印刷の価格、メリット・デメリット
中綴じ製本は教科書には不向き?
ページ数の少ないテキストやテスト問題、資料や回答集などの簡易的な冊子には、真ん中をホチキス(針金)で留める中綴じ製本が適しています。
見開きでページ全体がノド(綴じ側の端)まで見え、ページを手でおさえなくても開いたままにできるので、テスト問題、問題集にもぴったりです。
参考記事:
無線綴じと中綴じはどう違う?印刷価格や特徴を比較して使い分ける【冊子印刷】
無線綴じのデータ作成のポイント
無線綴じの教科書のデータには次の3点に注意しながら作成すると失敗を軽減できます。
ページ数のルール
本文の総ページ数は偶数で作成します。※表紙(表1~表4)を除いた本文の総ページ数です
イシダ印刷では4~800ページの無線綴じ製本に対応しています。
ノドの余白設定
無線綴じは、ノド部分(綴じた内側)、見開きの中央が数ミリ隠れます。見開きのレイアウトは、綴じ側に途切れたり隠れては困る画像や文字がかからないように配置します。
余白の設定はページ数が50ページを超えるなら20mm、100ページを超えるなら25mmあると、本文が読みやすくなります。
50ページ以下のページ数の少ない教科書でも、ノド側の余白は15mmは必要です。
天・地・小口の余白設定
天・地と小口の余白は10mm以上で設定します。小口とノドの余白が違う設定、デザインもあります。
無線綴じの場合は、小口15mm、ノド20mmの余白設定でも、製本してみると綴じて隠れる分、ノドの方が詰まって見えるので注意が必要です。
参考記事:
本・冊子のデザインの肝「最適な余白」は何mm?【ページ設定】
無線綴じのデータ作成は「ノド」に注意!余白は何mmに設定する?
教科書におすすめの本文用紙は「上質紙」
本文用紙を大きくタイプ別に分けると、塗工紙と非塗工紙があります。
紙は木材パルプなどの繊維でできていますが、その繊維の質感がそのまま活かされているのが非塗工紙です。非塗工紙をより平滑な質感にしたり、インクの発色を良くしたり、白色度を上げたりするために色々な薬剤をコーティングした紙を塗工紙といいます。
教科書の定番用紙 上質紙
非塗工紙の代表は「上質紙」です。
さらさらとした白色のプレーンな質感の紙で、文章や図形をくっきりと読みやすく印刷できます。また、コート剤が塗布されていないので、水性ペン、鉛筆、ボールペン、様々な筆記具で書き込みができるのも、教科書やテキストなど教材に適した用紙といえます。
写真などの色の再現性はやや低いので、基本的にテキストが中心の冊子に向いています。教科書やテキストはもちろん、論文集、卒業文集、小説、同人誌、商業誌など幅広く使われるメジャーな紙です。価格も安価で、使い勝手の良い用紙です。
教科書に使う本文用紙で迷ったら、上質紙にしましょう。
上質紙の厚さは、コピー用紙と同じくらいの薄さなら70Kか90K。ワーク形式など何度も書き込んだり消したりする使い方の教科書やテキストなら、90Kか110Kがおすすめです。
イシダ印刷で取り扱いのある上質紙は4種類です。
上質紙70K | 厚さ約0.10mm |
上質紙90K | 厚さ約0.13mm |
上質紙110K | 厚さ約0.14mm |
上質紙135K | 厚さ約0.17mm |
上質紙110Kや上質紙135Kは本文にも、説明書や簡易な資料の表紙にも使われています。
塗工紙の代表がコート紙です。薄めのコート紙を本文用紙に選び、本文を全ページフルカラーにするとビジュアルが映え、デザインの幅も広がりますが、印刷価格が上がるので、使いどころを見極めた制作が求められます。
イシダ印刷では、本文のカラー・モノクロ混在印刷がお選びいただけます。カラー料金はカラーページのみの設定です。
リーズナブルなモノクロ印刷と組み合わせて、フルカラーに比べ、大幅にコストを抑えた印刷製本が可能です。
参考記事:
カラー、モノクロの混在印刷で損していませんか?半額以下も可能!イシダ印刷の独自価格
教科書の表紙用紙におすすめは「コート紙」
コート紙は、次のような特徴があり、教科書の表紙に最適です。便覧や図鑑など写真やイラスト、ビジュアル要素が多い本の本文用紙にも向いています。
- 平滑性があり「つるつる、しっかりした」コシある質感、手触り
- 光沢、ツヤがある
- 発色が良く、写真や絵を鮮やかに艶やかに表現できる
- インクの乾きが早く裏写りしない
コート紙は、彩度の高いフルカラー印刷に向き、発色の良い高画質な冊子を仕上げることができる用紙です。上質紙同様に冊子をはじめ、名刺やチラシ、パンフレットなど幅広い用途で採用されています。
教科書の表紙用紙には、上質紙や色上質紙も選べますが、やや簡易的な冊子の印象になります。やはり、コート紙やマットコート紙の表紙に、フルカラーで写真やイラストを印刷すると、ぐっと見栄えのいい冊子に仕上がります。
厚さは135K以上が、しっかりとした使い心地で、耐久面でもおすすめです。年間を通して使う教科書の表紙には、厚手のコート紙を選ぶといいでしょう。
イシダ印刷で取り扱いのあるコート紙は3種類です。
コート紙90K | 厚さ約0.08mm |
コート紙110K | 厚さ約0.10mm |
コート紙135K | 厚さ約0.13mm |
教科書の印刷製本 料金シミュレーション
無線綴じ製本の教科書を、おすすめの用紙を選んだ仕様で、印刷製本価格をシミュレーションしてみます。
- サイズ : B5タテ
- 部数 : 200冊、300冊、500冊
- 本文ページ数 : 100ページ
- 製本方法 : 無線綴じ
- 本文 : 上質紙70K/モノクロ
- 表紙 : コート紙135K/カラー片面
- オフセット印刷
*キャンペーン期間中は割引価格を表示しております。
この仕様の教科書では、500冊を1冊247.7円で無線綴じの教科書が出来上がります(納期10営業日)。
オフセット印刷は、大部数の冊子印刷の単価を安く、精細な品質を安定して印刷できます。商業印刷や美術関係の印刷物の多くで採用されます。
少部数、追加発注の教科書なら、 1冊から少ロットでリーズナブルに印刷製本できるオンデマンド印刷が安く発注できます。印刷品質も印刷機の性能が向上し、最近ではオフセット印刷に迫る美しい仕上がりです。
同じ仕様で、ページ数、部数を変更した印刷費は?
ご希望の仕様で、お見積書(PDF)のダウンロード、印刷もできます。
他の用紙や、少部数のオンデマンド印刷、オプション加工付きなどの価格は3分でわかる!お見積もり&ご注文から今すぐチェック!
教科書印刷には、PP加工で表紙を補強、装丁した加工もおすすめです。
サイズや用紙など、クリックして選ぶだけで自動で料金が表示されます。部数も1冊から1冊単位でお見積り、ご注文できます。
同じ仕様でも、納期を7日、10日と長くしていくと安くなります。
全国送料無料、PDFで入稿なら10%OFFです。
イシダ印刷は教科書をはじめ、テキストや問題集な学校・教育関係の印刷製本に多数の納品実績があります。
「こんな本にはどんな用紙がいい?」「予算に合った仕様にしたい」など冊子作りのご相談は
電話連絡先:06-6753-9955 / 法人専用窓口:0120-264-233
(平日10:00~18:00)
またはお問合わせフォームからお気軽にお問合わせください。
印刷製本の専門スタッフがお答えしております。
冊子のジャンルから選ぶ
利用シーン、目的に合った冊子印刷の仕様を、価格例と合わせてご提案しています。
お見積り&ご注文でサイズや部数、製本方法などを変更してすぐに印刷価格がチェックできます。
製本方法から選ぶ
製本方法のメリットを活かした仕様、冊子のページ数や部数に合った仕様を格安でご提案しています。
対応サイズや用紙、印刷仕様、オプション加工、納期、価格例をご案内します。