【印刷とSDGs】目標12「つくる責任、つかう責任」から考えるイシダ印刷できること
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
統計からは見えない、ほんとうの新刊の数
1年間にどのくらいの新刊書が出版されているかご存知でしょうか。
総務省の統計によれば、令和に入ってからやや減少傾向にあるものの、それでも新刊点数は7万点近くで推移しています。
これは1日に換算すると約191点になり、発行部数で考えればじつに膨大な量の本が毎日作られていることになります。
そして実際は、もっと多くの本が作られているのです。
というのも、この統計は一般書店に流通する書籍(商業出版、自費出版)の点数であり、この数字には「販売されない本(私家本やテキスト類、企業パンフレットなど)」が含まれていないからです。
これらの点数について、はっきりとした数は分かりませんが、かなりの数にのぼることが予想されます。イシダ印刷でも日々、数千単位で冊子を印刷製本しております。
廃棄される本と環境問題
これほど大量に本が作られているとなると、すべての本がどこかの本棚に無事おさまるというわけにはいかないのは明白です。
売れなかった本、用途を終えた冊子はやがて廃棄されることになりますが、本に使われる紙は木から作られていますから、これは森を燃やしているのと同じことになるのではないでしょうか。
本づくりの現場ではこの意識を忘れないようにしなければなりません。
イシダ印刷は、本づくりと環境、SDGsをテーマにしたコラムを、不定期ではありますが発信していきたいと思います。
2023年はSDGsの目標達成期限の折り返しの年
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2030年までの達成を目指す持続可能な開発目標のことであり、2015年に国連サミットで採択されました。
この目標は17のゴール、169のターゲットから構成されており、それぞれの項目についてはSDGsの協会や外務省、ユニセフのホームページでわかりやすく解説されていますので、興味がある方はそちらを覗いてみるといいでしょう。
SDGsと印刷業界
17のゴールのうち、印刷業界に関係のありそうな項目はいくつかありますが、今回は「12 つくる責任、つかう責任(持続可能な生産消費形態を確保する)」を取り上げたいと思います。
書店に流通しない私家本、冊子は乱丁や落丁、製本のミスがあればゴミになってしまいます。不要になった用紙や書籍はその種類ごとに分別され、リサイクルに出されます。
したがって、冊子印刷を主たる事業とするわたしたちは、仕事の精度をあげ、不良品を出さないように努力することが、そのままSDGsへの取り組みにもつながっていくのだと考えています。
SDGsは大企業ばかりが行うものではありません。
小さな会社でもできることから取り組んでいくことが大切です。
環境に配慮した紙を使う選択肢
また、間伐材を主原料とする用紙があり、これらは環境に配慮した用紙として注目が集まっています。
主に次のような環境紙があります。
- FSC認証紙(適切に管理された森の木材が主原料)
- バナナペーパー(バナナの茎が主原料)
- ストーンペーパー(石灰石が主原料。紙の代替品)
- ライメックス(石灰石が主原料。紙以外にも成形可能)
- 竹紙(竹の皮が主原料)
一般的にコストは高くなりますが、環境紙をつかう業界や媒体の取り組みや活動内容によっては大きなメリットとなるでしょう。
SDGsに関心のある方は、紙の選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
※今回紹介した環境紙は、現在イシダ印刷では取り扱っておりませんが、とくにご要望がある場合はお問い合わせください。
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