【出版社別】文庫本サイズまとめ|家にある文庫本を手当たり次第に測ってみた
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。
イシダ印刷では文庫本のサイズとしてA6規格(105mm×148mm)を採用しております。
しかし、書店に流通している文庫本をみると、出版社によって微妙にサイズが異なっています。
そこで、自宅の本棚にならんでいる各出版社の文庫サイズをかたっぱしから計測し、高さについて降順に並べてみました(多少の誤差はご容赦ください)。
なお、計測にあたっては横は小口から背表紙、縦は表紙カバーを外した背表紙の天地までを測ることとし、「よこ × たて(単位ミリメートル)」で表しています。
また、なるべく古本は計測に使用しない(天地小口が研磨されているものもあるため)ようにしました。
※今回あげられなかった出版社、シリーズもありますが、単純に手元にないか、探せなかったからであり、選定にとくべつな意図はございません。
【新書編】
【出版社別】新書サイズまとめ|家にある新書を手当たり次第に測ってみた
【ペーパーバック編】
ペーパーバックのサイズ実測結果まとめ【無線綴じ】
目次
もっとも大きい文庫サイズの出版社
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
現ハヤカワ文庫 | 106mm×156mm |
光文社文庫 | 106mm×152mm |
集英社文庫 | 105mm×152mm |
草思社文庫 | 105mm×152mm |
宝島SUGOI文庫 | 105mm×152mm |
旧ハヤカワ文庫 | 107mm×152mm |
文春文庫 | 106mm×152mm |
ハヤカワ文庫は2009年以降の版からトールサイズになりました。
この頃、各社とも活字が大きくなり出した時期だったように思います。
字が大きくなってページ数が増え、背幅が厚くなりましたが、ハヤカワ文庫は本が縦に長くなりました。
※ハヤカワ文庫はノンフィクション、ミステリなど種類がさまざまあって微妙にサイズが異なりますが、SFシリーズのみを計測の対象にしています。
やや大きい文庫サイズの出版社
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
講談社文芸文庫 | 105mm×151mm |
小学館文庫 | 106mm×151mm |
新潮文庫 | 106mm×151mm |
中公文庫 | 105mm×151mm |
ハルキ文庫 | 105mm×151mm |
福武文庫 | 106mm×151mm |
扶桑社文庫 | 105mm×151mm |
新潮文庫の背表紙がすこし前面にせり出している気がしていたのは目の錯覚ではなかったようです。
横の長さにも出版社のこだわりがあるのです。
また、講談社のいくつかある文庫のなかで、文芸文庫は(価格も)高く設定されております。
平均的な文庫サイズの出版社
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
PHP文庫 | 105mm×150mm |
サンリオSF文庫 | 105mm×150mm |
サンリオSF文庫は廃刊しておりますので、このサイズはいまのところPHP文庫の一社独占となっている模様。
新規参入の文庫はここが狙い目かもしれません。
やや小さい文庫サイズの出版社
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
創元推理文庫 | 105mm×149mm |
角川文庫 | 105mm×149mm |
河出文庫 | 105mm×149mm |
中経文庫 | 106mm×149mm |
角川書店(現KADOKAWA)と角川春樹事務所の違いは、文庫をならべれてみれば分かります。
もちろん、角川文庫クラシックス、角川ソフィア文庫は角川書店に含まれています。
もっとも小さい文庫サイズの出版社
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
岩波文庫(新旧) | 105mm×148mm |
朝日文庫 | 106mm×148mm |
講談社文庫 | 105mm×148mm |
ちくま文庫 | 105mm×148mm |
新紀元文庫 | 105mm×148mm |
コージーブックス | 105mm×148mm |
主要な出版社の文庫本としては、こちらがもっとも小さいサイズになります(もっと小さいものに幻冬舎文庫がありますが、手元にないため未計測)。
岩波文庫はカバーなしの時代から変化がありません。
岩波現代文庫、講談社学術文庫、講談社+α文庫、ちくま学芸文庫なども同じサイズになっています。なお、ワイド版岩波文庫は除外しました。
番外編
文庫っぽい本
「文庫」とは謳われていませんが、書店でも文庫っぽいものとして扱われているシリーズに、たとえば次のものがございます。
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
平凡社ライブラリー | 110mm×160mm |
小学館ライブラリー | 110mm×160mm |
児童文庫のサイズ
「文庫」と謳ってはいても明らかに文庫サイズではないものに、児童文庫というジャンルがあります。
岩波少年文庫は現行の版になり、横がすこし大きくなりました。
判型としての文庫本というよりは、文庫(コレクション)としての意味合いが大きく、児童向けの文庫はどの出版社もだいたいこのサイズ付近のものが多いようです。
出版社 | 文庫本のサイズ(横×縦) |
---|---|
岩波少年文庫 | 120mm×172mm |
このように見てみると、ひとくちに文庫といってもサイズはいろいろで、各出版社のこだわりや意地、差別化、読者への配慮があるようです(個人的には足並みを揃えてほしいところですが)。
イシダ印刷は文庫サイズにA6規格(105mm×148mm)を採用しておりますが、細かなサイズをご指定いただける変形サイズの印刷製本も承っております。ご紹介した出版社の例を参考に、独自の文庫サイズを考案するのも面白いかもしれません。
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