【モンテシオンの特徴と印刷価格】本に柔らかな雰囲気をプラスする本文用紙

本年度の卒業アルバムのご依頼について、予定する冊数を超えましたので停止しています。
卒業アルバム以外の無線綴じなどは引き続き承っております。

公開日：2021/08/25 / 最終更新日：2022/04/07
カテゴリー: 用紙の種類、選び方
タグ: 冊子印刷の価格 , 用紙

柔らかな雰囲気をプラスする本文用紙、モンテシオンの特徴と価格イシダ印刷の本文用紙のラインナップに、比較的最近登場したモンテシオンは、他社のネット印刷ではあまり扱われていない個性的な紙です。マットコート紙に比べると2倍の厚さの嵩高の紙で、ラフな質感が魅力です。

微塗工紙でもあるので、イラストや写真の印刷再現性も高く、イラスト集や漫画などにおすすめです。「アドニスラフ」や「フロンティアタフ」と似た雰囲気の紙です。

嵩高の紙とは？

嵩高とは、重さの割に厚みのある紙のことです。繊維の密度が低くて、軽くて、ラフで柔らかい印象の紙が多いです。

イシダ印刷の取扱用紙の一覧表を見ると、「重さ」と「厚さ」が書いてあります。

イシダ印刷の取扱用紙の一覧表を見ると、「重さ」と「厚さ」が書いてあります

紙の厚さを表現する「70K」や「90K」という数字は、全紙1000枚分の重さを表しています（厚紙の場合は100枚）。紙は湿度や温度によって重さが微妙に変わるので、1枚分の数値は正確性が低いからです。

つまり上記の表の「厚さ」も概算なのですが、他の紙と厚さを比較する時の参考になります。

モンテシオンは重さが「69K」で、上質紙の中で最も軽い「70K」よりさらに少し軽いのに、厚さは約0.15mmもあります。これは上質紙110Kと135Kの間くらいの厚さで、かなりしっかりした印象の紙です。裏移りもほとんど見られません。

上質紙やコート紙に比べると表面が少しでこぼこしていて、質感は「つるつる」や「さらさら」よりも「ざらざら」に近いです。白色度はやや低く、ナチュラルな雰囲気や、レトロな雰囲気を出したい時におすすめです。

かっちりとしたビジネス書類よりは、カフェやレストラン、美容室、アパレルショップ、イベント、コンサートなどのパンフレットやメニュー表、同人誌や小説、作品集などにおすすめです。インク乗りもいいので、カラー印刷にもおすすめです。

モンテシオンは半年ほどで色味が変わり始め、退色する点を考慮して選ぶと良いでしょう。
短期で読む雑誌やフリーペーパー、マンガ、小説などに人気のある紙で、時がたった風合いも含めて楽しめる冊子におすすめです。
反対に、記念誌や作品集のような長期で保管する冊子には向かない紙といえます。

モンテシオンは東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた日本製紙の石巻工場で開発された、復興支援商品です。紙を使うことで社会貢献に繋がります。

魅力たっぷりなモンテシオンですが、気になるのは印刷価格です。本文用紙以外の条件をそろえて、上質紙とマットコート紙と比較してみましょう。

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