「昔ながらのデザイン用語」
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印刷は日々進化を続け、近年ではデジタル化が急速に進んでいます。オンデマンド印刷が登場してデータをそのまま印刷出来るようになりましたし、オフセット印刷も製版の工程がデジタル化されています。しかし、ほんの二~三十年ほど前までは、パソコンのスペックも低く、単純なレイアウトデータを作るのも大変な状況でした。印刷の工程は写真や活字を切り貼りしたりして、アナログな作業が中心でした。現代においても、アナログな時代のデザイン用語が残っていたりします。
表ケイ・裏ケイ
DTPデザインの現場で、時折「表ケイ」「裏ケイ」という言葉が出てくることがあります。表ケイは、印刷における一番細い線のことで、裏ケイは表ケイより少し太い線のことです。
活版印刷において、ケイ線はアルミや亜鉛などの金属板を薄く削って描きました。図のように、アルミ板の片側を薄く削った部分が「表ケイ」で、反対側の板の厚さの部分が「裏ケイ」です。今では全てデジタルデータなので金属板を使いませんが、「表ケイ」「裏ケイ」という言葉だけ残っているのです。
元が金属板の厚さなので、はっきりと決まった数字があるわけではありません。表ケイは「印刷できる一番細い線」です。しかし、もし「ここは表ケイで」などという指定がきたら、以下のような数字で設定しておけばいいでしょう。
- 表ケイ 0.12mm
- 裏ケイ 0.4mm
デジタルデータのケイ線
ケイ線は、エクセルのセルの設定で入れたり、インデザインやイラストレーターの線ツールで引いたり、様々ですが、デジタル環境を作業する場合、ケイ線の「実際の太さ」をあまりイメージしないのではないでしょうか。ある程度の太さまではモニター上で確認できますが、0.5mm以下になると、モニターの解像度や拡大率によってかなり印象が変わります。また、オフセット印刷、オンデマンド印刷、インクジェット機、コピー機など、それぞれの特質によって細い罫線の太さや見え方は変わるので、小数点二桁の数値の違いにはこだわっても意味がありません。Illustratorでは0.1mm以下の線幅も設定できますが、印刷でもモニターでもほとんど表現されないですし、下手をすると印刷時に消えてしまうので、線幅は0.1mmより太く設定しましょう。
すっきりとしたデザインにしたい場合は、線幅はあまり種類を作らず、表ケイ、裏ケイ、のシンプルな二種類でデザインしてみるといいでしょう。
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