【Word】段落と改行の意味、画面表示や文章構造の違い
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Wordでの文字配置や書式などの設定には「段落」という範囲が対象になるものがあります。
これらの設定はカーソルが置かれた段落に対してのみ適用されます。
また、「段落」は「改行」によって作成されるという認識が一般的ですが、改行という言葉の意味を考えれば不思議な用法ではないでしょうか。当たり前のように使われる用語ほど、正確な理解があいまいなままになるものです。
段落と改行について、それぞれの意味やWordがどのような判定をしているかなど、しっかりと理解しておきましょう。
改行と段落の違い
単に「改行」と言ったとき、「段落を改行する」という意味で用いられる場面もありますが、ここからは説明の都合上、
「行を改める」 → 改行(Line Break / Soft Return)
「段落を改める」 → 改段落(Paragraph Break / Hard Return)
として改行と段落を区別することにします。
「改段落」で段落が作成され、「改行」では段落は作成されず行が変わります。
Wordの[編集記号の表示/非表示]した例に、改行と段落の違いや表示のされ方を見ていきましょう。

編集記号の表示/非表示
段落とは?Wordでの表示
「段落」とは、改段落ごとの文章のまとまりです。改行ごとではありません。
Wordは改段落をEnterキー(MacはReturnキー)による入力で判定しています。
Enterキーの入力があるたびに(改段落が挿入されるたびに)、段落が追加されます。
改段落の表示例

1行目、2行目に改段落が挿入されています
改行とは?Wordでの表示
「改行」とは、段落内で行を改める操作です。
Wordは改行をShift+Enterキー(MacはShift+Returnキー)による入力で判定しています。
Shift+Enterキーの入力があるたびに(改行が挿入されるたびに)段落内で行が追加されます。段落は変わりません。
改行の表示例

1行目に改行、2行目に改段落が挿入されています。
改行と改段落はなにが違う?
改行と改段落の見た目は同じですが、文書構造が違っています。
改行では行が改まるだけなので、1行目と2行目はおなじ段落にあることになります。
「行」というのは、ひとつの段落のなかで自動的に折り返される単位です。1ページ内の行数は文字の大きさやページサイズによって変わります。
「改行」とは自動ではなく強制的に行を折り返すことであり、「強制改行」ともいいます。とくに、「改行」という用語が「改段落」の意味で使われたとき、段落の変わらない改行として「段落内改行」といわれることもあります。
改ページとは?
行ではなくページを改める操作は「改ページ(Page Break)」といいます。
Ctrl+Enterキー(MacはCommand+Returnキー)を入力すると、強制的に次のページに移動します。
改行のキーを繰り返し入力しなくても、次のページへ移動でき、ページ途中で改ページするとで次のページの冒頭に文章をもってくることができます。
まとめ
キー入力から改行、改段落、改ページをまとめます。
Enterキー MacはReturnキー |
改段落 (行が変わる。段落も変わる) |
Shift+Enterキー MacはShift+Returnキー |
改行 (行が変わる。段落は変わらない) |
Ctrl+Enterキー MacはCommand+Enterキー |
改ページ (行が変わる。段落も変わる。ページも変わる) |
Wordは文章をEnterキーの入力がない限り、同じ段落として扱います。
同じ段落のなかでは箇条書きなどの書式やレイアウトの設定がまとめて適用されるのです。
「段落」と「改行」を意識して、見た目だけでなく内部構造もきれいな文書を作成するよう心掛けましょう。
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