Microsoft Wordを使ってドキュメントを作成していると、印刷したときに「思っていた色と違う！」と感じたことはありませんか？これは、主にRGBとCMYKの違いによるものです。

Wordは基本的にRGBで作業する

WordやPowerPointなどのソフトはRGBの色空間で作業するのがデフォルトになっています。カラーパレットでCMYKで色を指定することはできますが、現状、作業空間そのものをCMYKにする機能は備わっていません。

RGBとCMYKの違い

Wordなどでデザインするとき、色は「RGB」という形式で表示されています。
RGB: 赤（Red）、緑（Green）、青（Blue）の3色の光を組み合わせて色を作り出します。パソコンやテレビの画面で使われる色です。
一方、印刷では「CMYK」という形式が使われます。
CMYK: シアン（Cyan）、マゼンタ（Magenta）、イエロー（Yellow）、黒（Key）の4色のインクを組み合わせて色を作ります。プリンターで使われる色です。

CMYKよりRGBの方が表現できる色の範囲がかなり広く、より鮮やかで明るい色を表現できるため、画面上と印刷物で色が違って見えることがあります。

印刷前の色の確認方法

デザインソフトでCMYKに変換する：WordはRGBのままPDFに書き出されてしまうのですが、IllustratorやPhotoshopなどのソフトを持っている場合、PDFを開いてドキュメントのカラーモードをCMYKにすることにより、印刷時の色を擬似的にチェックできます。

• Illustratorの場合

  PDFをIllustratorで開き、「ファイル」の「ドキュメントのカラーモード」で「CMYK」を選択します。
  

• Photoshopの場合

  PDFをPhotoshopで開く際に、PDFの読み込みオプションのダイアログが表示されるので、そこで「モード」を「CMYK」にします。
  

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